
作文って私も苦手で・・




作文はどんな準備をさせればよいのか、わからない・・
この記事は、そのようなパパさんママさんに向けて、公立中高一貫校受検の作文の勉強のときに、親が添削する場合にチェックする点をまとめました。
息子は本当に国語や作文が苦手だったので(算数大好き)、試行錯誤したり諦めかけたりと紆余曲折する中で見つけたポイントです。
読解も作文も本当に苦手だった息子でも作文が書けるようになった添削方法なので、使えそうなところがあれば是非参考になさってください。




我が家は親塾で頑張る!
というかたは、一緒に頑張りましょう!!
なお、親塾による、公立中高一貫校受検の作文対策についての記事もあります。
子供にどのような作文対策をさせるのか、全般的にまとめているので、まだ添削するような作文を書く力が無い場合は、下記を参照に作文の力をまずは付けましょう。
【塾無し】家庭でできる、公立中高一貫校受検の作文対策!【親塾】
一番大事なこと=褒めること
添削の前に、一番大切なことをお伝えいたします。




それは、「作文に関しては、とにかく褒める!」ということです。
作文は、かなり負担が大きい作業です。
読んで、考えて、書いて、形に残る。
いっぽうで、これらひとつひとつ大人の目からするとツッコミどころは満載でしょう。
気を抜くと、いくらでもダメ出しができてしまうんですね。
「大変なことを頑張っているのに、ダメ出しされ続けてしまう」と作文が嫌いになってしまいます。




ご自身でも作文を書いてみるとわかるのですが、かなり面倒だし本当に大変。
そんな思いをして書いた作文に対して一言でもダメ出しをされると、大人でも前向きな気持ちが消えてしまったり、自信を失ってしまうかたも多いのではいでしょうか。
作文は、練習として量を書くことになると思います。
その作文を嫌いになってしまったら、負担が大きいのも相まって、取り戻すのは本当に大変です。
とにかく褒めること。褒められる点を見つけること。
その上で1個〜2個程度、改善点を伝えて親子で共有して、克服させるという感じが良いかと思います。
これ、親の感覚からするととても難しいはずです。
できるところはできて当たり前と目に入らず、できないところはすぐに気がついてしまいますからね。
そこをぐっと堪えて、とにかく褒めるに徹する!作文を好きにさせる!!
作文は後からぐんぐんと伸びますから、とにかく前向きにさせられるように、がんばりましょう!
段階別作文添削の方法15選




では、ここから具体的な添削方法をお伝えします!
まずは、全15項目のチェックポイントをご紹介します。
- 本文に出てくる言葉や慣用句が理解できているか
- 筆者の主張がわかっているか
- 問題文で何を問われているのか、理解できているか
- 問題文で求められていることに、漏れなく回答する意見になっているか
- 学校が求めている生徒像に沿った意見か
- 意見の理由が論理的であるか
- 字を丁寧に書けているか
- 作文ルールを守れているか
- 誤字・脱字・不自然な文章を見直しできているか
- 語彙が不足していないか(幼い言葉)
- 問われていることと条件、全てに合致しているか
- ここまでのチェックポイントを満たすスピード
- 志望校の作文問題の傾向と対策
- 本文の読解に時間をかけ過ぎていないか
- 字を丁寧に書くスピード
これを一気にやるのではなく、作文添削の段階を1〜4に分けています。
分け方は、この後すぐにお伝えしますね。
なお、「段階4」は、最初のうちは無視してください。
これは過去問に入る直前期に、それまでの積み重ねを活かして書くスピードをアップさせるためのもの。
まずは力を付けるために、ゆっくりと1~3段階から始めましょう。
問題集などの作文を一題書くのに、作文添削段階1〜3にあるチェックポイントは確認します。ですが、その中で重視するフェーズを時期によってずらします。
まずは段階1のポイントだけを重視。
それができるようになったら段階2を重視。
次いで段階3という感じです。
とにかく焦らないで、段階1の時は1を伸ばすことに集中しましょう。
では段階1からご説明します。
作文添削段階その1:本文と問題文を理解しているか
まずチェックするのは、読解力です。
作文問題を解くときに、本文と問題文を理解できているか、確認しましょう。
ポイントは次の3つです。
- 本文に出てくる言葉や慣用句が理解できているか
- 出題の意図を汲み取れているか
- 問題文で何を問われているのか、理解できているか
1と2は、出題されるのが説明的文章の場合は、本文の読解ができているのか=読解力の確認です。
グラフ問題の場合は、グラフの特徴を正確に把握できているかを確認。
「会話から自分の意見を考える」などの問題の場合は、注視するべきポイントを理解できているかの確認をします。
それぞれをまずできるようにしましょう。
3は、「問題文を理解できているか」。何に答えるのか、問われていることを正確に理解しているかの確認です。
文章の読解力
先ずは、本文の理解ができているかの確認がとても大切です。




作文なんだから、書くのが大事じゃないの?
と思われるかもしれませんが、作文で問われているのは文章を通じたコミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力=相手の伝えたいことを正確に受け取る力+相手に正しく理解できるように伝える力
この、相手の伝えたいことを正確に受け取る力を文章で確認される=「読解力が試されている」という感じです。
そのうえで「本文の内容や意見に対して、自分はどう考えたのか」を文章という形で適切に伝えるのが作文という試験なのですが、まずは筆者の考えを読み取る力が必要なのです。
「①本文に出てくる言葉や慣用句が理解できているか」、本文で使われている日本語や語彙が全て理解できているかを確認しましょう。




子供たちは、びっくりするような言葉を知らなかったりします。
例えば、うちの小学校4年生の長女は「両親」という言葉を知りませんでした。。これでは「両親との関係性」が主題の文章を読んでも彼女は理解ができないですし、その後作文を書くことなんて無理ですよね。
言葉や慣用句の理解を確認する具体的な方法としては、とても有効なものがあります。
それは、本文を音読させてみることです。
つっかかったり読み間違えた言葉は、知らない可能性があります。
わからない言葉は、ゆっくりと辞書で調べさせます。もしそんな言葉が多い場合は、焦らずに1日の作文の時間をフルに使っても、全ての言葉を調べさせてあげましょう。こうやって日本語の単語が増えることも、確実に作文対策になります。




4年生の娘も同じ取り組みをしていますが、自分の語彙が増えていることを実感しているようです。
本文中に知らない言葉がなくなったら、次は構造的に文章が読めているかの確認です。
具体的には、
- 筆者の主張は何か
- それはどんな根拠(理由)か
- その意見に説得力を持たせている部分はどこか
など、本文をパーツに分けて、それぞれのパーツの組み合わせで作られていることが理解できているのか、確認します。これによって②の「筆者の主張がわかっているか」をチェックできます。
具体的な方法としては、口頭で良いので本人に構造を説明させてみましょう。
それによって筆者の意見やその理由など、文章のパーツを理解しているか確認します。
これらはまさに読解力ですね。読解力は全ての学力の基礎と言えるほど重要なもの。そして直前期にはスピードアップするためにも構造化して理解することが大切になります。
もし読解が苦手であれば、まずは作文の勉強は一旦注視して、読解力だけを集中して育てることをおすすめします。
読解力の育て方については、我が家で効果があった「読解が苦手だった息子が克服した方法」をまとめた記事があります。読解力は作文以外の適性検査にも役に立つ力なので、ぜひ参考になさってください。
【親塾】文章読解が苦手だった息子、克服できた取り組みのご紹介
何を問われているか、の理解
本文の次は、問題文を理解できているかをチェックします。
「何を」、「どのような条件で」問われているのかを「すべて」把握していることを確認します。
例えば、「文章1」と「文章2」という二つの本文の後に、次のような問題文があったとします。



この問題文からわかる、
- 何を問われているのか?
- 条件は何か?
を漏れなく把握できているか、確認してあげましょう。
それぞれ、次のようになります。
何を問われているのか? | あなたは、これからの6年間をどのように過ごしたいのか。 自分の考えを書く。 |
条件は何か? | ・「文章1」「文章2」いずれかの、筆者の研究や学問への向き合い方を踏まえること ・どちらをふまえたのかを明らかにすること ・内容やまとまりのつながりを考えて段落に分けること ・400字以上440字以内で述べること ・下の「きまり」に従うこと |
作文を書き上げたときに、これらのうち一つも漏らしてはいけません。なので、まずは本人がこれらの問題文を理解できているかを確認してあげましょう。
具体的な方法としては、書く準備に入る前に口頭でよいので「何を」、「どのような条件で」を聞いてみます。
ひとつの見落としをしなくなるまで、確認してあげましょう。
ここまでが大丈夫そうであれば、重視するフェーズを「作文添削段階その2」に移します。
作文添削段階その2:意見が持てているか
適性検査の作文では、自分の考えが問われます。この考えを正しく構築できているかどうか、確認します。
ポイントは、次の3つ。
- 問題文で求められていることに、漏れなく回答する意見になっているか
- 学校が求めている生徒像に沿った意見か
- 意見の理由が論理的であるか
これは、非常に難しいと思います。




我が家の息子も、6年生の終盤まで身につきませんでした。。
なぜなら、これまで自分の意見を作って伝えるようなことをしてきていないからです。大人でも難しいかもしれません。
でも、半年ぐらいじっくりと時間をかけて、親ができるだけ関わってあげると、少しずつできるようになるはずです。
ここは本当に大事な上に、説明が長くなるので別記事にまとめています。具体的な「じぶんの意見を作る練習方法」を記事になりますので、よろしければ参考になさってください。
作文添削段階その3:記述と文章の確認
意見を作って設計までできたら、いよいよ3つ目のフェーズである、書いた作文の添削を重視します。
ようやくですが、一般的にはここからが添削といいますよね。




「作文を書く」までに、それだけ準備が必要ということです。
作文を書くことは、最初はどれだけ時間がかかっても大丈夫。スピードはいつか早くなります。
まずは正しく書けるかを重視してあげましょう。
チェックポイントは次の5つです。
- 字を丁寧に書けているか
- 作文ルールを守れているか
- 誤字・脱字・不自然な文章を見直しできているか
- 語彙が不足していないか(幼い言葉)
- 問われていることと条件、全てに合致しているか
①字を丁寧に書けているか
字を雑に書いていないか、確認しましょう。
作文は採点者に読んでもらうものであることを伝えて、上手でなくてもよいけど読みやすい字で書けるように毎回声をかけてあげます。
繰り返していると、だんだん丁寧に書けるようになります。
我が家の息子は、作文用紙の各マスの真ん中に字を書いて、周囲にすこしだけ余白を持たせるように工夫していました。
丁寧に書けるようになったら、書くスピードも上げていきたいところ。いずれは丁寧に速く書けることを目指します。
でもまずは丁寧さです。とにかく丁寧に、読みやすい字を練習させてあげましょう。
②作文ルールを守れているか
作文問題の最後には、作文のルールが書かれています。
こちらは、東京都共通問題の最後にある「きまり」です。



これらのルールを守れているか、確認しましょう。
家庭で作文を書くときは、志望校の作文ルールに合わせます。
これは一度固めてしまえば良いので、早いうちにお子さまと確認し合えば良いかと思います。
③誤字・脱字・不自然な文章を見直しできているか
作文は書いている途中に、何度も見直しをすることが大事です。
見直しをすることで、誤字・脱字や不自然な文章に気づけるからです。
「不自然な文章」とは、次のようなパターンです。
- 主語と述語がズレている
- 主語が抜けている
- 冗長な表現になっている(○○することができる→○○できる、など)
作文を添削するときに誤字・脱字・変な文章があった場合は、見直しができていない可能性があります。
作文は筆記なので、修正は消しゴムで消して書き直す必要があるので、書き進めてから戻っての修正は難しくなります。
こまめに見直しをして修正する癖を付けさせてあげましょう。
最初のうちはなかなか身につかないかもしれません。ただこれも慣れなので、繰り返すうちにいつか当たり前にできるはずです。
④語彙が不足していないか(口語・幼い言葉)
作文を書かせてみると、口語や幼い言葉が含まれている場合があります。
例えば、次のような口語や幼な言葉は小論文的な言い回しに変えてあげましょう。
- 先生に言われた → 〇指摘を受けた
- やっぱりそうなった → 〇案の定であった
- 〜じゃなくて、→ 〇〜ではなく、
作文で難しい語彙をさらっと使うと、引き締まった大人らしい文章になります。これも、お子様は何度も同じような間違いをするかと思いますが、毎回毎回、丁寧に指摘して修正させてあげましょう。
息子は、この指摘を受けるたびに作文が上手くなっている気がしていたようです。大人びた言葉遣いになるだけで上達した気持ちになれるならば、もうけものですよね (笑)。
⑤問われていることと条件全てに合致しているか
問題の読解のところで挙げた、「何を」「どう答えるのか」という条件全てに合致していることを確認します。




これに漏れがある場合は、文章に落とし込む前の設計ができていないということなので、その部分をフォローしてあげましょう。
最初の頃は本当にうまく書けないかもしれません。
ただ、何本か書いているうちに構成のパターンができてきます。
問われることや条件は、結構限られているものです。
例えば、この記事で例に出したこちらの条件。
何を問われているのか | あなたは、これからの6年間をどのように過ごしたいのか。 自分の考えを書く。 |
条件 | ・「文章1」「文章2」いずれかの、筆者の研究や学問への向き合い方を踏まえること ・どちらをふまえたのかを明らかにすること ・内容やまとまりのつながりを考えて段落に分けること ・400字以上440字以内で述べること ・下の「きまり」に従うこと |
例えば、息子が最終的に身につけたパターンとして、PREP法(プレップほう)があります。
これは、次の順番で文章を書く方法です。
- P:Point(結論)
- R:Reason(理由)
- E:Example(具体例)
- P:Point(改めて結論)
例えば三段落で書く場合、次のようなパターンにします。
第一段落 | 文章2では、筆者は学問は〇〇として向き合うべきだと述べている(条件) 私もその意見と似た考えから、中高の6年間〇〇を大事にして過ごしたいと考える。(条件+①「結論」) なぜなら、△△であるからだ(②「理由」) |
第二段落 | 私は以前、このような体験をしたことがある。それ以来、〇〇がとても大切だと考えている(③「(理由につながる)具体例」) |
第三段落 | 以上のような経験から、私は〇〇を大切に、6年間を過ごしたい(④「改めて結論」) |
かなり雑な例で恐縮なのですが、つまりこのようなパターンを2つ3つ作れれば、条件を漏れなく組み込んだ構成パターンで作文が設計できるようになるのです。
パターンとしては、PREP法のほかにV字法も書きやすいです。
V字法とは、「結論、失敗、学んで得たこと」という失敗経験を経た心の沈みと、そこからの学びを得た成長を書きます。
条件を見落とさないこと、そしてそれを得意のパターンに当てはめて文章を構築すること。
これができているか、時間はかかるかもしれませんが、じっくりと身につけさせてあげましょう。
なお、作文構成のポイントとして
- 最初の結論と最後の結論をしっかり合わせること
- コピペのような文ではなくて異なる表現を使うこと
を意識しましょう!
作文添削段階その4:過去問を解くスピード
「作文添削その3」までができるようになったら、最後にやっとスピードを意識します。
これは、過去問に入る6年生の12月ぐらいからでOK。
過去問を繰り返す中で、志望校の作文に慣れさせてスピードをアップさせてあげましょう。
チェックポイントは、次の4点です。
- ここまでのチェックのスピード
- 志望校の作文問題の傾向と対策
- 本文の読解に時間をかけ過ぎていないか
- 字を丁寧に書くスピード
①ここまでのチェックポイントのスピード
ここまでこの記事で紹介してきた作文添削のチェック項目について、子供がしっかりと身に着けているかどうか、そしてその速度が上がっているかどうかをチェックします。
ここまでのことを、少しずつでも毎日繰り返して練習していたら、過去問に慣れてきたら速度が上がってくると思います。息子も残り2カ月ぐらいから過去問を開始しましたが、試験の3週間前ぐらいから急にスピードが上がってきて、本番では時間が余ったほどであったとのこと。
特に苦手なところが残っていたら、集中して対策してあげましょう。
②志望校の作文問題の傾向と対策
志望校の作文の傾向を理解して、その対策を立てられているかを確認します。
過去問を初めて解くときはまだ知らないはずですが、数年分を解くと志望校の傾向が見えてくるはずです。傾向が分かっていると、効率的な読み方や書き方も見つかります。
文章構成のパターンも傾向に合わせて固まってくるほどに、スピードは上がりますよ。
③本文の読解に時間をかけ過ぎていないか
学校によっては、本文が非常に長い問題があります。近年では長文を2つ読ませたうえで、その共通点などから作文を書かせるような問題も増えています。
こういった文章を最初から最後まで全部読んでいたら、それだけで時間がかかってしまいますよね。
その時には、読解のテクニックを思い出させてあげましょう。読解を練習する中で文章を構造的に読めるようになっていると、文章の中でも重要な点とそうでない点が分かるようになってきます。
例えば、重要な点としては「筆者の意見」や「その理由」などがあります。これらを理解して作文の題材を決めるため、しっかりと読まなくてはいけません。
一方で、「意見に気づいた体験談」や「意見をわかりやすくするための具体例」、「意見への反論とそれに対する反証部分」など、意見の説得力を増すような部分は本質的には不要です。
本文の重要な部分とそうではない部分を切り分けて読めているかどうかです。これができるようになると、本文を読む時間をグンと減らせます。
こういったことができているかどうか、確認してあげましょう。
ここが上手くできていないようならば、「読解が苦手だった息子が克服した方法」を改めて参考になさってください。
④字を丁寧に書くスピード
最後の時期には、書くスピードも確認しましょう。丁寧に書くのが必要条件ですが、その上に書くスピードも必須です。
スピードも練習することで速くなります。
お子さまと意識を合わせて、「丁寧な上に速く」書けるように促してあげましょう。
添削をする前に、親が意識すること
添削の具体的な方法の前に、まず親が作文について少し準備しておいた方がより効果的です。
もちろんお子様と一緒に学んでいくで大丈夫ですが、添削をする側が少し先行していることで、指摘も合格レベルの作文を意識したものにできますよ。
どんな準備をしておくのがオススメか、紹介します。
親が、志望校の傾向を把握する
まず、親が志望校の過去問を読んで、作文問題の内容を把握しているといいですね。
いっぽうお子様は、過去問対策をする6年生の終盤まで過去問は見てない方が良いと思います。
理由はふたつ。
本番の試験問題はとてもレベルが高いので、力をつけるまでは太刀打ちできないのがひとつ目の理由です。
そして過去問は数が限られた貴重なものなので、初見で解ける回数が限られています。直前期までは見ないままで取っておきたいというのがもう一つの理由です。
ただし、本人は問題を見ないとしても、志望校の傾向に合わせた準備は必須。
そのために、親が志望校の過去問を見ておいて、傾向は把握しておくのです!
早いうちに志望校の過去問題集は準備してください。過去問題集には模範解答と解説があるのでとても参考になります。
※注意!学校によっては、本文が著作権の関係で載っていない場合があります。本屋さんなどでご確認のうえ、ご準備してください。
作文問題にはさまざまなパターンがあります。
- 本文をひとつかふたつ読んで、その内容から作文を書くもの
- 表やグラフから読み取れることを書くこと
- 児童の会話を参考にして、作文を書くもの などなど
それぞれ、できる準備が異なります。
親は、学校の傾向を早めに確認しておくのがおすすめです。
親が、志望校の合格レベルの作文を理解する
親が志望校の作文問題の傾向を掴んだら、次に意識するのは「どのような作文が合格するレベルなのか」を理解することです。
ひとつ注意が必要なのが、過去問も含めて問題集の解答例は「完璧すぎる」ということです。文章を書く仕事の大人が書いているような解答例なので、レベルが高すぎます。完璧な例として親が参考にするのは良いと思いますが、子供にこのレベルは求めなくて大丈夫です。
ではどれぐらいのレベルなのか。我が家で使ってみて参考になったのが、こちらの問題集です。
この問題集が良いところは、解答例を子供が書いているという点です。
早稲田進学会の講座生や公立中高一貫校に合格した先輩たちの答案で、かつ十分に合格レベルの作文がたくさん掲載されているので、目指すべき作文を具体的に知ることができます。
同世代の子が書いた合格レベルの作文を読めることは、お子さまの作文と比較するのにとても参考になりますよ。
作文力と成長度で、作文対策をコントロールする
これは、親だからこそできる施策だと思うのですが、作文対策の進捗は無理して進み過ぎないように、親がコントロールしてあげましょう。
作文が苦手と思っていたら、実はまだ精神的に幼いという可能性もあります。




息子に作文を教えていて感じたのですが、作文に内面の成長度は非常に重要な要素です。
意見を持つことや論理的に考えることは、幼いうちにはそもそも難しいこと。そもそも、本文を読んで筆者の考えを把握することも、まだ難しいかもしれません。
成長度には年齢もそうですし、個人差もあります。
作文対策はじっくりと、成長するまであまり進めすぎないでコントロールしてあげましょう。
添削の練習におすすめの過去問題
添削の練習におすすめの過去問題があります。
それは、札幌開成中等教育学校さんの過去問(令和3年以降)です。
札幌開成中の作文問題(適性検査2)には、次の特徴があるためです。
- 試験問題に明確な採点基準が示されている
- 公式版の作文解答例があること
「採点基準」は、問題中に次のように示されています。



問題文で問われていることのすべてに回答することと共に、思考力も求められていることがわかりますね。
また作文の模範解答も教えてくれています。
これは他の学校ではあまり見られないことなので、目指すべき基準を知るためにはとても貴重です。
こちらのページの「適性検査」という欄に数年分の過去問が開示されています。
ぜひ参考になさってください。
作文チェックに難しさを感じたら・・
以上が、我が家でやってきた作文の添削方法です。
ただ、親塾とはいえこの負担は大きいですよね。




我ながら・・なんでこんなこと毎日できたんだ?
この記事を書きながらそう思いました。。
また、私はWebライティングのお仕事をしているため、まだ論理的な文章を書いたり読んだりに慣れていますが、普段長文に触れない方は「作文の正解」がわからないところもあると思います。
作文を教えることが難しそうであれば、作文はプロの手を借りて塾や添削サービスを受けるのも良いかもしれません。
オススメのサービスとして、ブンブンどりむさんという作文専門の通信教育があります。
「声に出して読みたい日本語」シリーズでおなじみの齋藤孝先生が研修されているサービスで、6年生になると公立中高一貫校を目指すための添削を受けられます。
オススメしている理由は、私も重視している「読解力」を伸ばすカリキュラムであるため。そして、思考力や語彙力を伸ばすための教材も毎月送られてくるためです。
子どもの作文の添削や国語力を伸ばすのに、通信教育のプロのサービスを試してみたいという保護者の方は、ブンブンどりむさんでは無料体験レッスンが受けられるので、まずは無料で試してみるのはいかがでしょうか。
無料体験レッスンについて、詳しくは下記の公式ページをご覧ください。
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小学生向け作文通信教育講座「ブンブンどりむ」無料体験キット申込
ある程度基礎的な力が付くまではプロのサービスを利用して、もし保護者がその添削方法を学んだならば、その後は志望校対策を家庭でがっつりとやる。これは最も効率的かもしれません。
まとめ
この記事では、親が公立中高一貫校の作文の添削するポイントを15個お伝えしました。
コツとしては、お子様の成長度合いに合わせて4つの段階に分けて、重視するポイントを絞るということでした。
作文は簡単には上達しません。息子も同じことをなんどもなんどもミスっていました。それでも着実に力は付きますし、その力は中学生になってから活きるものになってくれるはずです。
ちなみに、息子が合格した後に、「あれだけ苦手だった作文が急に書けるようになったのはなぜ?」と聞いた時に説明してくれたホワイトボードです(分かり辛くてすみません!)。






「ネタが直ぐに作れるようになった」と話していて、そのポイントは次のふたつだそうです。
- 「育てたい生徒像を覚えたこと」「語彙ノートを続けたこと」「幼い言葉の指摘を受けていたこと」がネタを書く力になった
- 読解力→構成力+経験でネタができた
要は、添削を受けながら毎日書いてきたことで、ネタを直ぐ考えて書けるようになった、とのことでした。
本当に、人並み以上に国語や作文が苦手であった息子も、本番では作文の時間が余るほどの力を付けてくれました。息子は中学に入ってからも「文章をたくさん書かされる」と言っています。単なる適性1対策ではなく、お子様の理解力や思考・表現力もきっと伸びるはず。
パパさんママさんも大変かもしれませんが、焦らずに力を抜いて、少しずつ付き合ってあげてください。
そして最も大事なのは、作文を好きで楽しくさせてあげること。ぜひ褒めるを頑張ってみてください!
質問などあればお気楽に!