- 日能研の全国テスト、ネットで広告を見たけどどんな試験なの?
- 無料って聞いたんだけど、どんな問題が出るのかしら?
- 日能研全国テストについて、ざっくりと知りたい!
この記事ではこのような方に向けて、無料で受けられる日能研さんの全国テストについて説明しています。
我が家は塾なし・親塾で子供の公立中高一貫校受検をサポートしていますが、既に合格できた長男も、そして今回新たにチャレンジすることになった長女も、このテストを受けさせてもらってきました。
そしてこの日能研さんのテストは、公立中高一貫校受検を検討しているお子様にはとてもおすすめなものなのです。
特に通塾していないご家庭の外部テストとして、ぜひ参考にしてください。
日能研全国テストとは?
「日能研全国テスト」とは、日能研(にちのうけん)という中学受験塾が開催している、全国で一斉に行われるテストです。
年に数回行われ、その都度対象の学年や教科が異なります。
2023年3月のテストを長女が受けたのですが、新3年〜新6年生を対象に、国語と数学の2教科のテストが行われました。
主に塾に通っていない子を主な対象としていて、基本的な学力を計るのにちょうどよい難易度になっています。
最大の特徴は無料であるということ。
無料にもかかわらず、成績に関して様々なデータを出してくれるので(詳しくは後述します)、塾なしのような我が家には貴重な外部テストの機会です。
全国の日能研の教室で受検できるので、自宅から近い教室を予約して受けられますよ。
入塾テストも兼ねているので、日能研への入塾を考えているならば、積極的に受けてみるのも良いでしょう。
塾なしの我が家が日能研全国テストを受けさせていただいた狙い
塾なし、親塾の我が家が全国テストを受けるのは、3つの狙いがあります。
外部テストを受ける経験をさせる
不特定多数の受験生の中でテストを受ける経験や、その中で成績が出る経験は、塾なしの家庭ではなかなか得られません。
このような「本番に近い」緊張感を持って、外部テストを受けられる機会は貴重です。
受検本番の時と同じような試験体験を積ませてあげたい、ということで無料の外部テストとして受けさせていただいていました。
現在の学力がどのあたりかを把握させる
日能研さんの全国テストを受けることで、数千人いる受験者全体の中での偏差値や全体での順位、男女別の順位がわかります。
これによって、現在学力的にどの立ち位置にいるのかが把握できること、これもテストを受ける理由です。
日能研さんの全国テストは、対象が非塾生であり、通塾して中学受験に取り組んでいる子どもは、ほとんど受けることはないはず。
そのため得られる偏差値や順位は、すでに塾でバリバリに勉強している人は含まれません。つまり受験用の偏差値などは得られません。
ですが、普段塾などで順位がつくという経験をしていない子どもにとっては、自分の学力を知れたり、自分の立ち位置が客観的に示されたりするというのも貴重な経験です。
毎日の学習に対するフィードバック
日能研さんの全国テストは、あくまでテストなので、あまり難易度の高い問題は出題されません。
正答率が10~20%という難易度の高い問題は数える程度。基本的な学力を問われるテストなのです。
そのようなテストを受ける中で、具体的な狙いもありました。
大雑把にまとめると、次の2点を確認したいというものです。
- 正答率の高い問題をしっかり正解できるか
- 「制限時間内に終わらせる」というスピード感を持てるか
どちらも、外部のテストでないとなかなか把握できないものです。
特に実際のテストのスピード感は、競争無しで勉強している塾なしのお子さんはなかなか必要性が感じられません。
我が家も「進捗よりも理解」を重視していて普段あまり意識させてあげられてないため、時間制限のあるこのような機会が貴重でした。
これらの結果によって、普段の勉強の力を測るフィードバックを得られる機会になるのです。
塾なし受検生にとっての日能研全国テストのメリットとは
塾無しで日能研全国テストを受けるメリットについてまとめてみました。
翌日には成績が出る
日能研さんの全国テストでは、テストを受けた翌日の20時に「Nポータル」というサイトで成績が見られます。
テストを受けた記憶が残っている状態で結果を客観的に見ることで、自分の得意な点や苦手な分野について理解できるようになります。
すぐに結果が出るというのが、とても大きなメリットだと思います。
Nポータルでどのようなデータがわかるのかは、記事内で後述しますね。
正答率などの細かいデータも得られる
翌日に結果が出ますが、Nポータルでは点数や偏差値だけでなく正答率などの様々なデータも得られます。
どのようなデータが得られるのかという詳細は後述しますが、これによって今の勉強のやり方が正しいか、普段の取り組みの成果について客観的に把握できます。
例えば、「予習シリーズで取り組んだこの単元の問題、正答率が80%もあるのに間違えていた」となると、基本的な問題を間違ったことになります。
細かいデータも提示されていることで、親塾での「復習が足りないのか」とか「演習問題をやるほうがいいのかな」などの対策が立てられるのです。
良い成績が出やすいので、自信をつけさせてあげられる
もし塾なし・親塾での受検を頑張っているならば、日能研さんの全国テストは「自信をつけるのに良い」テストです。
基本的な問題が多いこと、そして中学受験を目指して通塾しているバリバリの子はあまり受けないテストなので、相対的に高い成績が出やすいからです。
特に5年生以降は、その傾向が顕著になるかもしれません。
というのも、娘は4年生の10月と新5年生の3月に受けさせてもらったのですが、10月に比べて3月は受検者数が減って成績が大きく上がったのです。
ちょうどこの時期に入塾される子が多いのでしょう。
これによって、長女もとても自信をつけた様子です!
勉強への意欲が増したんですよ!!
普段頑張って勉強していることの成果がわかりづらい塾なし勉強なので、「普段やっていることの成果が出た」という喜びは普段の勉強へのモチベーションにもなっています。
自信をつけさせてあげられたこと。これがテストを受けた最大のメリットでした。
※後述:長女が5年生時には、成績がガクンと落ちました。正答率が50%を切る問題を軒並み落としているのが気になりました・・。
Nポータルで確認できるデータ
日能研さんの全国テストは、Nポータルというサイトにログインすることで、子どもの成績や履歴を確認できます。
どの様な成績を確認できるのか、ちょっとオブラートに包みながらご紹介します。
日能研さんの大事なサービスなので、画面などもぼかさせていただきます。
ごめんなさい・・。
「答案画像」が見られる
Nポータルでは、答案画像が見られます。
「答案画像」とは、子供が提出した解答用紙のスキャン画像のこと。
そこには自動で採点がされていて、赤の〇×と共に、各問題の正答率なども見られます。
子供がどの様に書いて正解したのか、間違えたのか、実際の解答用紙が見られるのがポイントです。
また、「仲間の記述例」というページが参考になりました。
これは子供たちの解答用紙の中で、採点者が素晴らしいと感じたものをまとめて見れるようにしているもの。
記述問題などの「こういうのが評価されるんだ」という実際の例がわかります。
それと共に「これぐらいの字でも大丈夫なのか・・」と、あまり丁寧とはいえないお子さまの文字を見て、我が子の字と比べて安心できたりもします。
「テスト結果」で個人の成績がわかる
Nポータルでは、「テスト結果」で子供の今回のテスト結果のデータを表で確認できます。
具体的には次のデータがわかります。
- 子供の総合点(受けたテストの合計点)と、総合の受検者平均点、総合点の偏差値
- 総合点の男女混合の順位と、男女別順位
- 科目ごとの点数と、受検者の平均点、偏差値
- 科目ごとの男女混合順位と、男女別順位
主に塾に通っていない子たちの中での成績ですが、自分の立ち位置が具体的にわかるのはとても良いですよね。
「正誤一覧」で各設問の正答率などがわかる
「正誤一覧」というページでは、各問題が正解していたかどうか、各問題の全体の正答率などがわかります。
「正答率」とは、その問題はテストを受けた中で正解だった割合のこと。
正答率が高いということは多くの子たちが正解している=簡単な問題であること、低い場合はその逆であることがわかります。
それぞれの問題の正誤と正答率が横並びですぐにわかるので、「正答率の低い問題に間違えたのだから仕方なし」とか「正答率が8割の計算問題が間違えてる!」などが一目で確認できるのです。
逆に、正答率が低い問題で正解していた場合は、最大の褒めポイントですよ!
もちろん、各問題用紙も解答もNポータルにリンクがあってすぐに確認可能。
自分の子がどう間違えたのか、一目でわかりますね。
また、このページからも各問題の解説も確認できます。
過去のテスト結果や成績の履歴
Nポータルでは、個人をIDで認識します。
子どももの成績もIDでまとめられているため、過去のテストも履歴で確認することができます。
ここまで上げた成績や解答用紙なども履歴として残っているので、何回か受けた場合は子供の成績の変動を確認できるのです。
過去の履歴も確認できることで、本人の立ち位置の変化もわかること。
Nポータルのありがたいところです。
公立中高一貫校を目指す子供にもおすすめ
日能研さんの全国テストは、公立中高一貫校を目指す子供におすすめです。
テストの問題が、公立中高一貫校で出題される適性検査にとても近い問題であるからです。
我が家では国語と算数の2教科のみの受験でしたが、そのいずれも記述式の試験となっています。適性検査は記述式の解答がほとんどなので、そのような経験ができるのです。
四谷大塚さんのテストはマークシートですね。
算数の場合、計算問題や一行問題などの基本的な出題もありますが、特殊算を使ったりいわゆる私立型の問題よりも適性検査型の頭や手を動かして回答を導き出すような問題が半数近く出題されるのです。
また国語の読解問題でも、ユーモアを交えながらも子供の視野を広げてくれる内容で、適性検査Ⅰの作文に活かせるようなテーマを学べる本文が使用されていました。
このような問題が出題されるテストを受けてみるのもいい経験になりますし、まだ準備していなければ解けなくて当たり前、親子で一緒に考えながら復習するのも楽しめるのではないかと思います。
適性検査を目指す2年生〜5年生までのお子様であれば、一度試してみるのはいかがでしょうか。
まとめ
今回の記事では、日能研全国テストについて紹介しました。
このテストには次のような特徴がありました。
- 基本的な問題が出るので普段の学習の力試しにちょうど良い
- 無料で受けられる
- 学力データが豊富で、普段の学習へのフィードバックになる
- 自信をつけやすい
塾なし受検や公立中高一貫校受検の学力チェックには、もってこいのテストでした。
開催されるときは公式サイトに記載されますよ。ぜひチェックしてみてください!
質問などあればお気楽に!