塾なしで都立中高一貫校に進学した息子の中学生活。不安は実際どうだったか?紹介します

この記事でわかること

・塾で学ばずに都立中高一貫校に入学した場合、授業には付いていけるの?
・中学でも親は併走するの? などなど

我が家の長男は、素人の私たちの親塾で都立中高一貫校に合格してくれました。

ただ、ひとつ心配が。塾で小学校の教科書レベルを超えるような勉強をしてこなかったので、入学後に授業についていけるのか不安だったのです。

そこでこの記事では、同じような不安を感じている保護者の方に向けて、中等教育2年生になった現在の長男の都立中高一貫校での状況を、勉強面やそれ以外の面を含めてご紹介します。

結論としては、息子の学校ではまったく心配はありません。イチから授業をしてくれます。

では詳しくご紹介しましょう。

目次

息子の都立中学、塾なしで合格した人は多いの?

公立中高一貫校の場合、塾なしで合格した人が多い印象があるかもしれません。

我が家もそうだったので、実際にどれぐらいの割合なのか知りたいと思っていました。

結論としては、息子の都立中学では、塾なしで合格した人数は息子を含めてクラスで二人だけだったそうです。

印象よりも、はるかに少ない結果でした。

入学後の勉強、ついていけるの?

2年生になった長男の計算ノート

塾なしで学業に付いていけるのか?

塾で学ばずに入学した後、授業に付いていけるのか?中学での成績はどうか?

周囲は塾でしっかりと学んできた生徒が多かったのでちょっと不安もありましたが、結論としては特に問題はありませんでした。

入学当時の成績は真ん中よりちょっと下

息子は、適性検査1の成績と報告書の点数で合格できました。適性検査の一般問題の結果は、びっくりするぐらい低かったのです。

つまり、作文以外の学力面では不安があったということ。

それでも、息子が入学して最初の定期考査では、成績が真ん中よりちょっと下でした。

タリジリ

著しく低いというものではなかったので、安心しました。。

ではその後の授業には、付いていけるのでしょうか。

授業についていけるのか?

中学受験塾では小学校の教科書レベルを超える知識を学びます。そのレベルの知識は身に着けていない状態で入学しましたが、授業に付いていけるのか。

その点は、問題はありませんでした。

都立中高一貫校での授業は、小学校の教科書レベルの復習から始めてもらえるので、ちゃんと授業を聞いていれば理解はできていたようです。

一定の検査に合格できたわけですから、学力も一定以上あるはずです。学校側でそこに合わせてくれるので、塾で学んでなくても大丈夫でした。

周囲の学力のレベル

周囲の学力レベルについては、やはり学力(成績)が良い子も悪い子もいるようです。

2年生で学年トップクラスの子は、やはり入学時から学力が高かった子たち。

某御三家に合格した子や、某塾で成績が主席クラスであった子などは、入学時から学力が高く、今でも抜群の成績を収めているようです。

一方、2年生時に定期考査で10点台を出すような子もいるので(1~2名程度ですが)、入学時からの学力差は同じ学年でも大きくあって、そのうえ入学後の取組みでも幅が広がると言えそうです。

勉強・成績以外について

受検太りについて

息子は小学校卒業までサッカーチームに所属していました。

練習は土日に行われて、週に2回は運動をしていたはずですが、受検勉強をしていた6年生時にはかなりふっくらと・・。

同じように受検で運動不足になって、太ってしまっているお子さまに不安がある方もいらっしゃるかもしれません。

ですが結論としてはご心配なく。息子は中学の運動部に入って、すぐに痩せました。最近は身長も伸びてきて、腹筋が割れてます。かっこいい体になりました。

中学時代は、それでなくても成長期となると思うので、受検太りは気にしすぎなくても良いかもしれません。

一貫校で良かったと感じるところ

私も妻も中学受験は経験が無かったため、長男の中高一貫校が初めての体験です。

一貫校で良かったと感じる点があったので、いくつかご紹介します。

高校受験が無く、2~3年生時に余裕があること

2年生の中盤になって強く感じるのですが、高校受験が無いというのは本当に気が楽です。

ある程度の世間知や行動力が身に付いたうえで、中学生の時期に自由にゆっくり時間を使えることは、長男にとってはとても良いことであると感じます。

この一点を持ってして、下の子たちも中高一貫校に入ってほしいと感じます。

タリジリ

経済的に、我が家では公立中高一貫校しか選択肢が無いのですが・・

内申点を意識しなくていい

高校受験を目指す場合、内申点がとても重要になります(地域によりますが、東京では重要です)。

内申点とは成績や授業態度が点数化されたものであり、先生によって考え方なども異なってきますし、内申点を上げるために良い生徒として振る舞わなければいけないのは大変でしょう。

それを中学時代に意識しなくてよいというのは、これもまたのんびりとできて良いなぁと感じています。

後期(高校生年代)の生徒の姿を見られる

学校のイベントは、基本的に後期(高校生年代)の生徒たち自身が運営しています。

前期のうちから先輩たちの取り組みを近くで見られるのは、良い刺激になっているかと思います。

また合唱や学園祭などの機会には、先輩たちのレベルの高い出し物を見て感動していました。

息子の学校は前期と後期の関わりはほとんど無いようなのですが、それでも大きなイベントの時に先輩の姿が見られるのは本人の成長につながっている気がします。

すぐそばに先輩のモデルケースを見られる環境というのも、中高一貫校の良い点であると感じました。

妹へのサポート

3学年下の妹が、同じ中等学校への入学を目指して勉強しています。

そんな時、長男が教えてくれることで助かる場合が多々あるんです。

長女が予習シリーズで解答を見てもわからない問題があった場合、昔から数学が苦手だった私では理解できない問題もあるのですが、そんな時には彼に手伝ってもらえます。

教え方も上手いし、親だから衝突してしまうような場面でも兄弟だとスムーズやり取りしてくれることも。

息子も面倒くさがる時もありますが、基本的には丁寧に教えてくれます。この点は非常に助かりますね。

ちなみに、予習シリーズの使い方についてはこちらの記事に書いているので、ご興味があれば併せてご確認ください。

中学でも親は勉強に関わるか?

親塾でがっつり息子の勉強に関わった私たち親ですが、中学入学後には子供の勉強どう付き合っているのか。

結論としては、まったく関わっていません。完全に彼の自主性に任せています。それでも前述の通り、いまのところ勉強に対する意識はある程度持っていて、少しずつ全体の中での成績も上がっているようです。

定期考査の結果だけ教えてもらう

基本的には勉強については親から話すことは無くて、定期考査の結果だけ教えてもらう感じです。

ただ本人から、「今回の中間では、平均80点以上を目指す」などの宣言を聞くことが多いので、それができていたのかな?という確認をします。

知らない参考書が増えている

長男の机を見ると、親が知らない参考書があります。

これらの大半は私たちが買ってあげたものではなく、本人が欲しいものを、ブックオフさんのポイントなどを駆使して安く購入しているもののようです。

もう高校レベルの数Ⅰを買っていたり、中学数学の本で先取りしていたり(これは私が新品で買ってあげた本ですが)と、自分で調達します。

私が現役時代には、こういった本は買っただけで勉強した気になっていたものですが、本人は興味を持って読んでいるのです。

驚いたのが、なぜかポケット六法を買っていたこと(笑)。

「逆転裁判」というゲームで刑法にちょっと興味を持っていたところ、ブックオフさんのセールでとても安く売っていたためだそうです。

勉強とは関係ないですが、こうやって自分の興味を誰にも邪魔されずに伸ばせるのは、良いことだと感じています。

学校の友達の刺激が大きい

話を聞いていると、やはり学校の友達の刺激が大きいようです。

優秀な子が多くて、勉強の話も良くするのだとか。

テスト前には一緒に勉強したり、LINEグループで問題を出し合ったりしているようです。

ほとんど勉強していない子もいるようなので「全員がこうである」とはいえませんが、やはり勉強への意識を持っている友達が多く、その影響を受けているようです。

Youtubeの刺激

Youtubeで大学受験などの情報に触れて、意識を持てているようです。

どのようなチャンネルを見ているのかはあまり知らないのですが、ちょっと聞いたのが河野玄斗さんのチャンネルや、コバショーさんのチャンネルが参考になっている様子。

昔と違って、自分で簡単に情報を得られる時代で、自ら勉強への意欲を高められるのは良いですよね。

大学受験の時までこの傾向が続くのかはわかりませんが、多少勉強しなかったとしても特に口を出さないようにして、彼なりの「尖り方」を楽しみにしています。

まとめ

長男の時代から使い続けて、壊れてかけの電子辞書

都立中高一貫校受検、塾に通わなかった息子が授業についていけるのか。

結論としては、学校が授業をしっかりやってくれるので、十分に付いていけます。

また周囲の刺激を受けて、2年生の今のところは勉強に自主的に取り組めているようです。

一ケースに過ぎませんが、我が家のケースが不安を抱えていらっしゃる保護者の方の参考になれば幸いです。

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