この記事では、3年生までの低学年の子におすすめしたい参考書、教科書ワークの使い方をご紹介しています。
教科書ワークは、我が家のように「塾なし・親塾」で公立中高一貫校を目指すための準備にもとても有効で、重宝しています。
上手く使うことで学力の定着はもちろん、親の負担をあまり増やさずに活用できるんですよ。
中学受検まではしないにご家庭にとっても、便利に使えて学力を定着するのにとても良い参考書です。我が家の使い方についてぜひ参考にしてください。
受検勉強に突入している、5年生長女の使い方も併せてご紹介してますよ!
教科書ワークとは
教科書ワークとは、子どもたちが学校で使っている教科書に準拠した教材です。
各教科書会社の許諾を得て作っているそうなので、内容は授業で使う教科書の通り。
予習にも復習にも使えるし、授業で理解できなかったところの学び直しも可能。学校で習う範囲について、自宅で勉強できる参考書なのです。
では、この教科書ワークがなぜおすすめであるのか、詳しくご紹介しますね。
教科書ワークがおすすめである理由
低学年での家庭学習に教科書ワークをおすすめする理由は、次の通りです。
- インプットからアウトプットまで、一冊で賄える
- 自宅学習するのに親にも子にも負担が少ない
- 問題の難易度を考えなくてよい
- 学校の授業が理解できるようになる
- 成績アップ、報告書対策に有効
それぞれ、詳しくご紹介しますね。
インプットからアウトプットまで、一冊で賄える
基本知識のインプットから、問題を解くアウトプットまで、この一冊で賄えること。これは大きなメリットです。
授業で習ったことを覚えているのか、そのインプットの復習ができます。そのすぐ後で、テストによるアウトプットで知識の確認が可能。
授業の予習も復習もできるし、授業では理解していないことや聞いてなかったことの学び直しもこれ一冊でできるのです。
低学年なので、まずは学習習慣をつけさせたいという保護者も多いかと思います。一冊で完結できるため、シンプルな習慣づけに持ってこいではないでしょうか。
自宅学習するのに親にも子にも負担が少ない
教科書ワークの活用によって、自宅学習をするのに親も子も負担が少なくできます。
掲載されている内容や問題は学校で先生に教わっている範囲なので(復習で使用)、子どもは自分だけで読んだり問題を解いたりできます。
親がつきっきりで教える負担は少ないかと思います。もちろんわからない問題もありますが、教科書に書かれていることがほとんどであるので、「教科書で調べてごらん」で大丈夫。それでもわからないときにサポートしてあげましょう。
また、子どもにとっても難易度が高すぎないため、本人の負担も少なくてすむのです。
授業で一度習ったことを身に着ける復習であるため、親塾なのに負担少なくできること。
これがおすすめの理由のひとつです。
オールカラーなので、子どもにとっても読みやすいのもポイントですね。
問題の難易度を考えなくてよい
教科書ワークで出題される問題は難易度が高すぎないので、親が「これは解ける、これはまだ解けなくていい」などのチェックをする必要がありません。
我が家では4年生から、四谷大塚さんの予習シリーズで算数の先取り学習をしていますが、さすがに中学受験用のテキストなので、掲載されている問題の難易度の幅が大きく感じます。そのため、「この問題はやらなくていい」などの判断を、親がしています。
ところが教科書ワークは教科書の範囲なので、難易度は小学校の学習指導要綱レベル。
「教科書ワークの問題はすべて理解できる」ことを目標としたいぐらいなので、教科書ワークをホイと渡して、そのまますべての問題を解かせればよいというのも、親の負担を減らしてくれるメリットです。
子どもの苦手がわかる
子どもが学校の授業が理解できているのか、苦手な単元が何か、そういったことを確認するためにも教科書ワークは有効です。
我が家では次女が3年生の1学期、あゆみの成績がとても悪かったので驚きました。
兄と姉はあゆみが良かったのでなぜこんなに差が出てしまうのか不思議だったのですが、どうやら授業中に練り消しなどで遊んでいて、勉強に集中できていなかったとのこと。授業をしっかりと聞いていないため、授業についていけなくなってしまったようなのです。
そこで夏休みには、算数と理科の教科書ワークに取り組ませました。
次女と一緒に問題を解いてみたのですが、次女が理解できているところとできていないところが明確にわかりました。
特に算数は、本人も自覚しているほど抜けている様子です。夏休みの間に教科書ワークで勉強することで、その弱点と不安をしっかり潰すことができました。
きっと2学期は、自信を持って授業を受けてくれることでしょう。
成績アップ、報告書対策に有効
※これは低学年ではなくて高学年のための項目なのですが、本当に有効なのでぜひ伝えさせてください。
教科書ワークを活用することで、あゆみの成績が上げることができて、それは報告書対策にも効果があります。
「報告書」とは内申書のようなもので、公立中高一貫校を受検する際に提出するもの。あゆみの成績が反映されます。詳しくはこちらをご覧ください。
詳しくは上の記事に書いていますが、あゆみの成績は授業態度や提出物と共にカラーテストの点数も反映されます。
カラーテストとは学校の授業の理解度を計るテストで、授業がしっかり理解できていれば100点が取れるもの。学校の先生は、90点以上取れていればあゆみも良くなるとおっしゃっていました。
カラーテストが行われる前に教科書ワークで復習しておくことで、確実に90点以上取る準備ができます。
長女はカラーテストでミスが多かったため、「次回はテストします」と言われたときには教科書ワークを使って準備するようになり、そこで間違ったところを覚えることで本番のカラーテストでは100点を取れることが増えました。
これは長男の時も同じことをしたのですが、カラーテスト対策としても教科書ワークは有効です。
なお、我が家の公立中高一貫校受検に向けたカラーテスト活用法について、詳しくは下記にまとめています。カラーテストの点数が報告書点に影響するので、ぜひ参考にしてください。
教科書ワークの使い方
それでは、教科書ワークをどのように使っているのか。
我が家の例をご紹介いたします。
復習するために使用する
教科書ワークは、学校で習ったことが理解できているか、忘れていないかの確認のために使用します。
つまりは「復習用」とするのがおすすめです。
もちろん学校の授業の予習にも使えますが、その場合親が教える必要があるため、負担が増えてしまいます。
学校ではプロの先生が教えてくださるので、まずはそれをしっかり集中して受けるように伝えて、教科書ワークはその復習用に使うのをおすすめします。
なお、我が家は学校の授業をしっかりと聞いてくることを最重視しています。そのメリットなどをまとめていますので、興味があればこちらも参考にしてください。
1周目はノートに、2周目以降は直接記述する
教科書ワークにある問題には、回答欄があります。
なので直接書き込むこともできますが、その前に一周、ノートを使って解かせています。
理由は大きく3つあります。
- 問題文を読む練習ができるため
- ノートの使い方を教えてあげられるため
- 教科書ワークを繰り返し使えるため
それぞれ、説明します。
問題文を最後まで読む練習ができるため
教科書ワークには解答欄があります。そのため我が家の3年生は、問題を最後までしっかり読まなないままに、その解答欄を見て答えを書いてしまう場合が多々ありました。
要は、問題文を最後まで読んで「何が聞かれているのか」を確認せずに、解答欄に答えを書いているのです。
例えばこの写真の問題では、〇と×をつけなければいけないのに、ノートには〇になったものだけを選んでしまうことがありました。
問題はお尻までしっかりと読んで、「何を聞かれているのか」を読みとるクセをつけてほしいところ。
ノートに書くことでこの手のミスが増えるので、問題文の読み取りの意識を高めるための練習として、まずはノートを使用しました。
ノートのきれいな使い方を教えてあげられるため
低学年の子は、ノートのうまい使い方を知りません。
3年生の次女も、最初に教科書ワークの問題を解くときには、記述がぐっちゃぐちゃでした。それでも親がノートの使い方を教えてあげると、きれいに書けるようになるのです。
ノートをきれいに使うことは大切です。計算が間違ったときに「どこで間違えたのか」を確認するためには、計算式を自分で読み返せないといけないからです。
後から読み返せるようなノートの書き方を教えるきっかけとなること。これもノートを使うメリットと感じたことでした。
教科書ワークを繰り返し使えるため
教科書ワークに直接解答を書き込まないことで、2周目、3周目と繰り返すことができます。
長女は3年生の夏休みに、1学期までに習ったところを、1周目はノートに解いて、2周目に直接書き込んで解答しました。
2周目でも忘れてしまっているところも数か所あったので、2周以上やることで「復習の再復習」ができるためおすすめです。
2周目でもノートを使って、さらに繰り返すことも可能です。書き込みが無ければ、学年の最後にもう一度復習することもできるので、ぜひノートを活用してみてください。
丸付けはできるだけ親が頑張る
復習なので、丸付けも本人にやらせたいと考えるのが忙しい親心。しかし、低学年~中学年の間は、丸付けは親が頑張ることをおすすめします。
子どもがどういった点を間違えるのか、何が苦手なのか、親が理解しているのがとても大切だからです。
また、問題を解くのも丸付けも本人がやってしまう場合「答えを写して〇付ける」をするリスクがとても高まります。
ウチでもありました・・
これでは勉強する意味が無いので、やはり〇付けは親が頑張りましょう。
教科を絞る
教科書ワークを買って復習が必要になる教科は、学年によって異なります。
教科を絞って負担を増やしすぎないこと、そして勉強する教科はしっかりと身に着けること、これが大切だと思います。
最も必要と感じる教科は、算数でしょう。算数は積み上げ型の教科で、理解していない点があると、その後にならうことすべての理解があいまいになってしまうためです。
あとは理科も、3年生から本格的に知識を学びます。3年生で習ったことはその後教わる機会が無いので、「常識」としてしっかりと覚えたいところ。
国語は、漢字についてはドリルなどで繰り返し覚えたいところですが、低学年のうちは教科書ワークで復習するほどではないかもしれません。社会も、低学年のうちは地域について学ぶなど本格的な知識は習わないので、復習は必須ではないかと思います。
※もちろん、本人がやりたいのであれば喜んでやらせてあげましょう!
次女は3年生1学期で習ったはずの掛け算や割り算が苦手だったし、太陽が東から登って南を通って西に沈むことも知りませんでした。
そのために、夏休みは算数と理科の教科書ワークを使って勉強し直したのです。
教科書ワーク、購入の注意点
教科書ワークを購入する際の注意点があります。
それは、子どもが学校で使っている教科書に対応した教科書ワークを購入するということです。
「3年生の算数」だけでみても、たくさんの出版社が教科書を作成しています。子どもがどの出版社の教科書を使っているのかを確認して、それに対応した教科書ワークを購入しなければいけません。
例えば我が家の3年生の算数では「教育出版」さんの教科書を使っています。そのため購入した教科書ワークも「教育出版版」でした。
もうひとつ、科目によって使っている教科書の出版社が異なる場合があります。算数は東京書籍さんの、理科は大日本図書さんの教科書ということがあるのです。教科ごとに子どもの教科書の出版社を確認して、購入しましょう。
また、ネットなどで購入する場合は学年を間違えないように!
私は間違ってカートに入れたところで気づいたことがありましたが、似たような表紙ばかりなのでミスが起きやすいかもしれません。
学年・教科・出版社をチェックして、購入しましょう!
学校の授業の理解は、教科書ワークを利用しましょう!
教科書ワークは、学校の授業の内容を身に着けるためにとても有効です。
学校の授業が理解できるようになれば、ますます授業も楽しく取り組めるようになり、そのような姿勢はやがて中学受験を検討する年齢になった時の土台となります。
日々の勉強の習慣づけに、教科書ワークを活用してみてはいかがでしょうか。
3年の夏休み、我が家で使用した教科書ワークは算数と理科でした。子どもの教科書の出版社のものを購入してください!
質問などあればお気楽に!
コメント一覧 (2件)
教科書ワークがどこに売っているのかが気になります。
柳原さんこんにちは。
教科書ワークは普通の書店で売っていますよ!
小学校で使っている教科書の出版社は市区町村で異なるので、どの地域の教科書の教科書ワークが欲しいのか確認してネットで購入するか、同一地域にある書店で購入されるのが良いと思います。