この記事では、公立中高一貫校受検をする息子にむけて、ある簡単な「声掛け」をするだけで、合格への可能性が高まった体験談をご紹介します。
それはどんな声掛けだったのか。
最初に結論をお伝えしますと、
結論:子供に「学校の授業の大切さ」を理解させるような声掛け
です。
この声掛けが、公立中高一貫校受検にはとても効果があったのです。
公立の学費で、私立中高レベルの教育を受けられることで人気の公立中高一貫校ですが、合格に向けた準備は私立校とは違う難しさがあります。
簡単にまとめると、次の3点です。
- 倍率が高いこと
- 「適性検査」という試験の形式が特殊であるため
- 「報告書」が必要であるため
これらの対策や準備というのがとても大事なのですが、受検当時の息子に「学校の授業を大事にしようね」と声掛けを続けていたところ、結果的にはそれが合格に向けての土台作りになっていたのです。
同じ内容を、動画にしました。聞き流し用なので、家事のお供にでも聞いていただけると嬉しいです。
声掛けは、「授業をしっかり聞こうね。」
学校の授業の大切さを理解させる声掛け、具体的には次のようなことを常日頃から伝えていました。
「学校での授業が一番大事だよ。授業中は先生の話に集中して、しっかり聞こうね。」
これだけです。
それだけ??と思われるかもしれません。
そんなこといつも言い聞かせてますわ!
というパパさんママさんの心の叫びも聞こえてきそうですが(笑)。
でも、小学校での授業でしっかり勉強してくることは、公立中高一貫校受検に向けて本当に効果があるんですよ。
実際に、息子は親塾のみで都立中高一貫校に合格しました。
小学校での授業を大切にできていたおかげだと、確信しています。
ではなぜ、小学校での授業を大切にさせることが、公立中高一貫校受検に効果があると考えるのか。
理由をわかりやすくお伝えしますね。
小学校の授業が公立中高一貫校受検に効果的な理由5選
理由1:プロの先生から教わることができる
授業をしっかり聞くのが効果的である理由、ひとつめは「プロの先生に教われるから」です。
学校の先生は、児童に勉強を教えることのプロ。そういった先生に毎日教えてもらえるわけですから、それを最大限に活かしましょう、ということです。
知らない人に、モノを教えるのは本当に難しいですよね。まして相手はこども。それを仕事として成立されているのが学校の先生なのです。私も親塾をしていて私も子供に勉強を教えたりはしますが、私が理解していることと、それを子供に理解をさせることは、全く違う話。
4年生の娘に、先取りでわり算のひっ算を教えた時、とても苦労しました・・。
10知っている子に20まで教えることはできるかもしれませんが、ゼロの子に1を理解させるのは、手間も時間も忍耐も必要になります(わが子の場合、特に忍耐・・)。
「最初の理解」という、一番難しい部分を学校では先生が毎日のように教えてくださっているわけです。
こんなありがたい仕組みを最大限活用しないのはもったいないですよね!
理由2:学校で習うことが、適性検査の試験範囲
理由の二つ目は、学校で習うことが適性検査の試験範囲であるからです。
私立の問題は小学校の授業では習わない難しいことを問われますが、公立中高一貫校の適性検査では、基本的には教科書の範囲の知識しか問われません。
これは例えば東京都の場合は都のサイトでこのように明記しています。
第5-4
(1)出題の基本方針
小学校の教育課程に基づく日常の学習活動の成果や中高一貫校教育において学ぶ意欲、適性を検査することを目的とする。
小学校の教育課程に基づくというのがポイントですね。
志望校の校長先生も、「学校で習う授業が適性検査の範囲です」とおっしゃっていました。
その試験範囲の単元を学べる学校の授業こそが、とても大切なことがわかります。
理由3:報告書にも有利になる
理由の3つめは、報告書(ほうこくしょ)に有利になるため、です。
公立中高一貫校試験では、筆記試験である適性検査ともうひとつ、「報告書」の点数を加えたものが「総得点」になります。
総得点の上位の子から、合格が決まります。
この例の場合、総合点1000点のなかで200点が報告書の点数、残りの800点が適性検査の得点です。
では、「報告書」とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
報告書とは、5年生と6年生の成績表(あゆみ)を点数化したものです。
点数の付け方は学校によって異なっていまして、志望校のHPを見ると明記されています。
小学校時代の成績を報告書として数値化して、入試の時の得点に加わるということですね。つまりは、あゆみの成績を上げることが受検にはとても大切です。
あゆみを上げるには、テストの点数とともに授業態度も重視されます。これにも授業を真剣に聞くことはチョー有効なのです。
- 真剣に授業に取り組む
- 授業を理解してテストで点が取れる
- 授業態度が良くて通知表の成績も上がる
- 報告書の点数UP!
こんな流れを作れると最高ですよね!
※なお、報告書については、別の記事に詳しくまとめております。具体的に点数を上げるための取組みなどご紹介しているので、ぜひご一読ください。
理由4:勉強に苦手意識を持ちにくくなる
理由の4つめは、勉強に苦手意識を持ちにくくなるため、です。
実は、これが最も大事だったりするかもしれません。
授業をしっかりと聞いて理解できていると、勉強に対する余計な苦手意識を持たずに済むのです。
一度授業についていけなくなると、その後の授業の理解もできなくなって、勉強が嫌いになってしまうことがあるのです。
実はこれ、私の小学生時代の実体験です。。
いちど学校の授業についていけなると、それからの授業が理解できなくなり、授業時間は辛いものになってしまいました。当然成績も振るわず、勉強そのものを自分から遠ざけるようになってしまったのです。。
逆に言えば、先生の話が理解できる程度に授業につていけていれば、少なくとも授業時間が辛いということにはなりにくいと思います。
むしろ理解ができる楽しさに授業が好きになるかも!本人が楽しんで学べることが、最も目指すべきところですよね!
実際、私は子供たちが授業を理解できているか時々聞くのですが、今のところ全員わかっているようなので、授業も楽しめているようです。
理由5:親のフォローもしやすくなる
これは主に、塾なしや親塾のご家庭に有効なメリットについてなのですが、最後の理由は、親でもフォローがしやすくなるためです。
受検に向けては、自宅学習での学力アップが必須です。
そのために親のフォローが欠かせませんが、本人が授業をしっかり聞いてきてある程度でも理解していてくれれば、親もフォローしやすくなるのです。
全てを教えることは、素人パパさんママさんには難しい。
でもある程度分かっていることのフォローなら、十分に可能です!
限られた親の力も効果的に活かすためには、やはり最初の理解の部分を学校でしっかり習ってくれていることが大事です。
親も瞬間的になら頑張れますが、1~3年という長いスパンでフォローを継続するには、親の側も日々の負担はできるだけ減らしたいものですよね。
まとめ
この記事では、簡単だけどとても効果的な声がけについてご紹介しました。
なぜ、学校の授業を大事にするのが効果的なのか。
次の5つのメリットがあるからです。
- プロの先生から教わることができる
- 適性検査の試験範囲を学べる
- 報告書にも有利になる
- 勉強に苦手意識を持ちにくくなる
- 親のフォローもしやすくなる
お子さまが授業を活かせているかどうかは、カラーテストやあゆみの成績に現れるはずです。
それを目途に、いつも「授業大事にね」と伝えてあげましょう。
成績が良い時には「ちゃんと授業聞いているんだね」「授業を理解しているんだね」と、しっかりと褒めてあげましょうね。
声掛けはとても簡単です。
- お金がかからない!
- 時間もかからない!
- 準備もいらない!
- なのに公立中高一貫校合格に向けて、非常に効果が大きい!
声掛け、ぜひ試してみてくださいね!
質問などあればお気楽に!