我が家の長男はなんとか公立中高一貫校に合格させていただきましたが、「〇〇だから合格は無理」と言えるような条件は多々ありました。
例えば、
- 早生まれは不利 ← 3月下旬生まれ
- 読書しない子は無理 ← 本嫌い
- 親がフルタイム勤務は不利 ← 両親ともフルタイム勤務
などなど。
結果として合格できたので、これらは全て杞憂に終わりました。ただ、
確かに結果は出ましたが、受検までは不安があったことは事実・・
そこで、この記事では、我が家が抱えていた「不利とか無理」などと言われる条件について、ご紹介します。
「だから合格は無理」ということは、決してありません!という実例を、お伝えできればと思います。
早生まれだから無理
息子の誕生日は3月下旬。
あと数日誕生日が遅れていたら次の学年でした。
いわゆる早生まれです。
受検本番も11歳で受ける長男。中学受検においても、早生まれは不利と言われているようではあります。
私自身、日記用のブログで早生まれについて調べて記事にしていました。
確かに、論文などによると、学力面で少し不利なことは否めないかもしれません。
しかし、結果として息子は合格できました。
必死に合格を目指して、偏差値を1でも上げるような競争を強いられる受験であれば、早生まれの影響があったかもしれません。ですが、公立中高一貫校受検においては、あまり関係無かったような気がします。求められる学力は基本的なものであり、小学校の授業をしっかり理解できるレベルであれば準備可能であるためです。
ただ学力ではなく、考え方が成熟するにつれて合格が近づいてきたとは感じています。彼自身の内面が成長することで、みるみる問題文が理解できたり、作文で自分の意見を持てるように変わってきたからです。より大人に近い考え方になれると合格に近づけるかもしれません。
学力と共に、内面の成長を促すアプローチができると良いのかなと思います。
低学年で勉強ダメだから無理
「低学年から勉強ができるような子でなければ、合格できない」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
勉強に前向きな性格なのか、地頭が良いのか。
息子は、小学3年生の時までは、クラスに良くいる明るくて調子に乗っているタイプでした。勉強ができずに、「クラスの3バカ」と言われていた内のひとりであったそうです。
受検勉強を開始したのは、4年生の初めから。
それまでは勉強ができなくても、苦手教科があっても、大丈夫です。特に公立中高一貫校受検は暗記するものがほとんど無いので、学習時間は短くても間に合います。そこを不安に思っているパパさんママさんは、どうぞご安心ください。
成果が出る自宅学習のやり方については、記事にまとめていますので、ご興味があれば併せてご参照ください。
読書嫌い、文章下手だから無理
息子は読書が嫌いで、自分から進んで本を読むようなことはほとんどありませんでした。
文章はさらにひどくて、小学6年生の1月の中旬まで、合格に値するような作文は書けませんでしたよ・・。
公立中高一貫校受検には作文(小論文のようなもの)があるため、読書家で文章が上手い子だけが合格できると思われている方もいらっしゃるかもしれません。確かに息子が入学した都立中高一貫校のクラスでは、休み時間に読書をしている女子が多いようですが、息子のようなケースでも合格できました。
読書好きであることや文章が上手い子でなければ向いていない、と言うことでは無いとことがわかりますね。
ただ、読書が好きなお子さまが有利な点は確実にあると思います。それを我が家では、読解問題を解くことで埋めていました。文章読解や語彙の少なさに不安があるのであれば、こちらもご参照ください。
塾に行けないから無理
我が家のように、様々な理由でお子さまを塾に通わせられないご家庭もあるかもしれません。
でも大丈夫!塾に通わなくても合格できます!
それをお伝えするのがこのサイトの意義なのですが(笑)、我が家の例もある通り、塾無しでも公立中高一貫校合格は可能です。
ただ息子が通う都立中高一貫校のクラスでは、息子以外は全員塾を利用していたそうなので、塾に通えるご家庭であればそちらを検討する方が良いかと思います。公立中高一貫校受検は一発勝負なので、より合格の可能性を高めるのには、情報やノウハウを持つ塾は強力にサポートしてくれるはずです。
私の塾についての考えは、こちらに纏めています。
ただしこれだけは間違いなく言えます。
塾に通わせられなくても、受検勉強によって知識や学力をつけることはできます!
親が中受未経験だから無理
親が中学受験を経験していないというのも、不安な要素になるかもしれません。中学受験について、まだほとんど知らない場合は、イメージばかり膨らんで焦る気持ちが生まれてしまうかも。
でも大丈夫です。我が家の私も妻も中学受験未経験でしたし、情報は書籍やネットから十分集められます。むしろ、昔の経験が邪魔をすることもあるかもしれないので、素直に最新の受検情報に触れられるのは良かったかも。
一方で、受検にひとり立ち向かうお子さまの気持ちなどは、経験していないと慮れない点もあるかもしれません。心のケアに関しては、大人として親として、お子さまの目線に合わせて共に感じて、考えてあげましょう。我が家は一時、それができていなくて、訣別しかけたことがあります・・。
なお、全く中学受験を知らない保護者の方に向けては、オススメのマンガがあります。よろしければ下記記事を参考にしてみてください。
親がフルタイム勤務だから無理
中学受検というと、しかも通塾無しで親塾でやろうとすると、保護者がひとりはつきっきりでないとできないようなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
でも、両親が共働きで祖父祖母のフォローが得られないとしても、受検できます!我が家でも私も妻もフルタイム勤務でしたが合格できました。
我が家の場合、私がコロナの影響で在宅勤務になったのは、常に目が届くという点で特殊であったかもしれません。ですが、仮に毎日通勤のままであったとしても、勉強は同じようにできていたと思います。
要は、毎日やることを習慣化すること。習慣化するためには、いまの勤務条件の中で毎日確保できる時間を活かすように、やることのパターンを組めば良いのです。例えば通勤・通学前の時間にこれをやるとか、寝る前の時間にこれをするとか。
塾に通っている場合、お弁当や送り迎え、プリント整理などむしろ勉強に直接影響のないことが必要になるかもしれません。
限られた時間をどう使うのか。そこを固められれば、親がフルタイムであってもお子さまはしっかり学力を伸ばしてくれるはずです。
ちなみに、息子が受検する1ヶ月前に私は仕事を辞めて、フリーランスになりました。
これは受検と関係なく、仕事の関係です。
まいにち夜中遅くまで働いております。。
模試で、12月にE判定や合格判定30%以下を連発したから無理
息子は受検直前期の11月と12月に最後の模試を4つ受けて、完全に撃沈しました。。
11月の模試では偏差値は50を割り、志望校の合格可能性はまさかの”30%未満”。
12月には2つの模試でいずれも偏差値が30台のE判定。
少しずつ成績が下がる中、最後の模試4つ全てでこの結果だったので、本人がどん底まで落ち込むのはもちろん、私たち親も動揺は隠しきれませんでしたが・・。
それでも、合格できました!
私は正直、ここまでの勉強の積み重ねを考えると「こんなに成績が低いはずはない」と感じていました。また、公立中高一貫校の適性検査は学校によって傾向が違うので、模試ではその学校に対する適性は分からないハズです。
本人のメンタル(受検から逃げ出そうとする気持ち)を回復させるのは大変でしたが、模試の結果が悪くても、志望校対策をしっかりと積み重ねていれば、あまり気にしすぎなくても良いと思います。
直前期の過去問で、合格点を取れないから無理
我が家では志望校の過去問は、12月から取り組みました。それまで銀本で積み重ねてきたものを、12月と1月の2ヶ月間で志望校対策に一気にシフトする狙いです。
ですが、12月を経て1月に入っても、過去問で合格点ははるかに届かず、それどころか時間内に解ききれないことが多々ありました。。
作文も手が止まってしまい、一本書き上げることができません。
もう1ヶ月を切った頃ですら過去問でこれほど苦労していたので、「過去問はもっと早く始めていればよかったかも・・」と思うこともありました。
でも子供って面白いですね。ここから驚くほどの急成長を遂げるのです。残り2週間になった頃から、突然問題も作文もスピードが上がりました。作文は結局、本番でも時間が余ったと言っていたので、直前期の伸びは本当に計り知れません。
もちろんそれまでの積み重ねが開花したものなのですが、丁寧に準備ができていれば、ラスト1ヶ月時点で過去問対応ができていなくても、諦めなくて大丈夫です。
まとめ
この記事では、我が家にあった「〇〇だから無理」と言えた条件を挙げてみました。
一見マイナス要因とも思えるこれらの条件ですが、結果的にこれらは全て杞憂に終わり、合格することができたのです。
もし、これらの条件によって諦めかけている方がいらっしゃるならば、それとは違う結果が実際にあったことで、勇気を持っていただけると嬉しいです。
しょせんは条件です。全ての中学受験は、それぞれの立場での条件の中でその都度対応するものですよね。
きっと大丈夫!
ご家族で工夫をして、よい受検にしてください。
質問などあればお気楽に!