【中学受験】子供を責めてしまう自分を変えたい!保護者におすすめの書籍4選

  • 「また怒鳴ってしまった・・」
  • 「また傷つけるようなことを言ってしまった」
  • 「危機感のない姿にイライラしてしまう」

お子さまの中学受験をフォローしている保護者の方の中で、このような想いをせずにいる方は、いったいどれぐらいいらっしゃるのでしょうか。

私は、中学受験の父親として、典型的なダメ親でした。絶対に結果を出させてあげたいと思って子どもに厳しく当たっていたのです。

タリジリ

今考えると、私の不安、子どもにぶつけていただけなのです。。

そのような私も、あるきっかけによって「中学受験の捉え方」が変わり、その呪縛から解き放たれました。

そのきっかけとは、書籍を読んだことです。新しい考え方を知り、確実に視野が広くなりました。

この記事では、「受験生の親として、自分は決して良い親とは言えない・・」という気持ちを抱えている保護者に向けて、同じ立場だった私自身が、視野が広がるきっかけになった書籍を4冊ご紹介します。

これらの本で学んだことによって、私の考え方が変わり、親塾としてサポートする態度も確実に変わったと感じています。

家庭内で、親子共に中学受験に辛い思いを抱えている方が、少しでも楽になると嬉しいと思いご紹介させていただきます。

目次

中学受験の親たちへ

※こちらは、Kindleで購入しました。

家庭教師の安浪京子さんと、教育ジャーナリストのおおたとしまささんという、中学受験界では知らない人が居ないと言っても過言でないほどの、カリスマのお二人による対談を含む書籍です。

この書籍は、世に溢れる受験情報に頭でっかちになってしまった保護者の方におすすめです。「中学受験ってこうあるべき」とか、「こういう塾が正しい」などの決めつけに対して、プロの視点からの客観的で忌憚のない意見を知ることができます。

例えば「受検者数が増えたため中学受験が過熱している」とか「土日は最低8時間の勉強が必要」など、一般的に常識とされていることを「迷信」として、その実態を説明してくれます。

我が家は親塾ということで、自分で情報を集めるしかありませんでした。そのため早いうちから中学受験の情報を色々と調べて「合格した子はこうだった」「これぐらいのことができていないと、合格できない」のような、机上の空論で頭でっかちになってしまい、それに至らない息子に「危機感が無い」とイライラしてしまっていました・・。

ですがこの本を読んだことで、その情報の多くは「素人ゆえの極端な考え方」に陥っているということに気付けました。合格に向けた取組みや子供のその先の人生を見据えた時に大事なことは、そんな小手先のことではなかったのです。

子どもが幸せに生きるための中学受験だとして、それに本当に必要なことは何か。自分は思い込み過ぎていないか。

冷静に考えるきっかけを得られる本として、ご紹介させていただきます。

伸ばしたいなら離れなさい

これは受検の本ではありません。これは、サッカーコーチをされている池上正さんの、サッカーの育成の書籍です。

なぜ受検と関係のない、サッカーの本をご紹介しているのか。

この本はサッカーの技術についてではなくて、保護者に向けた、「子供が成長するには、親はどのようなかかわり方をするのが良いか」を教えてくれる本です。

この本が主張しているのは、次の2点。

  • 子どもを、自立して自分で考えられる人に育てる
  • そのためには、大人が子供と離れること

この本は、このような関係を保てるための考え方や、具体的な取り組み方を教えてくれます。

この考え方は、サッカーであろうが受験勉強であろうが全く同じで、親が「カーリングペアレント」(子供が進む道を、前もって掃いて綺麗にしてしまう親)になってしまっては、自立を促せないということです。

「子どもの受験に、親の方が必死になってしまっている?」とお感じならば、もしかしたら彼らが進むべき道を私たち親が決めつけてしまっているのかも。。そこから少し心を離す考え方を知ったら、親も適度に力を抜けるかもしれません。

私はこの本がきっかけで、受検の終盤に「もう結果はどうでもよい。息子は本当に成長してくれたし、どの中学に行ったとしても楽しんでくれる」と思えました。

受験直前で開き直ったのかもしれませんが(笑)、私にとっては子供との適度な距離感を保つための考え方を教えてくれた、とても重要な本でした。

中学受験にチャレンジするきみへ

安浪京子先生が書かれたこの本には、大きな特徴がふたつあります。

ひとつめの特長は、「受験生に向けて書かれた本である」ということ。

つまりこの本は保護者では無くて、子どもに手渡す本なのです。

そしてもうひとつの特長が、「受験生のメンタルに向けたフォローをしてくれる本」ということ。

本が二部に分かれていて、一部では具体的な勉強のやり方や苦手の克服の方法を、そして二部ではメンタルのことについて、受験生の質問に答える形で先生たちが解決方法を教えてくれます。

私はこの本を息子にあげたのですが、それはこの二部のメンタルについての悩み相談があったからです。ここには、親についての不満や悩みがいくつも挙げられています。

例えば、「親はなにも分かってくれない」とか「親のヒステリックにうんざり」など、冷静に見ると耳が痛い質問と、それに回答する先生の言葉があるんです。

いままで保護下に置いていた我が子が、自分のことについて、自分を介さないで誰かに相談してその解決方法を教わっている、そんな本を読むというのは、辛いものかもしれません。
でも「受験に関しては、決して良い親ではない」と自覚されている私たちであれば、その気持ちをこらえて子供の気が少しでも楽になるように、この本の回答は助けになるかもしれません。

この本の冒頭に、安浪京子先生のこのような言葉があります。

”今、きみは中学受験の勉強に取り組んでいるってことだよね。
もうそれだけで、私は思い切り「すごい!!」とエールを送りたいです。”

このような気持ちを忘れて子供を責めてしまっているかもと感じる方は、ぜひお子さまに手渡してあげるのはいかがでしょうか。

この記事を書くにあたって、息子に「この本を読んだ時のこと覚えている?」と聞いたところ、「この先生の言葉が救いになった」と即答していました。

※ちなみに、私はざっと目を通しましたが、保護者の方は読まなくてもOKと思います。

中学受験 わが子を合格させる父親道

この本は、ちょっと例外的なのですが、受験生の子を持つお父さまにスポットライトを当てた本です。

父親の中学受験参加について妻からの視点で書かれているのですが、「父能研」などと揶揄したダメオヤジのアンチパターンの数々が紹介されています。「もしかしたら自分ってこのオヤジと同じことしているかも・・」などと、気付かせてもらえるかもしれません。

正直、「受験に関しては、決して良い親とは言えないかも」と感じている父親にとっては(私もそうですが・・)、気分の良い本ではないかもしれません。

ただこの本に書かれているのは、父親へのダメ出しだけではありませんよ。理想的な父親の行動のエピソードは、中学受験の中で、目指すべき家族の中の父親像を示してもくれます。

また、私はこの本の次のような言葉に感銘をうけて、「親としての、今回の中学受験の目標はこれにしよう」と決めたことがりました。

それは、次のような文意です。

”「知的好奇心の芽生え」こそが「中学受験の本当の意味」である。この芽生えを親子で喜べたなら、わが子は自信を持って、次なる人生の扉を果敢に開いていくだろう”

私にとって、息子の中学受検はこのテーマを求めたものになったことで、直前期には「子供は知的好奇心を育んでくれたし、もう合否に関係なく合格だ!」という気持ちになれました。

父親が、自分の子供とのかかわりや家族の中での振る舞いに不安がある場合、参考にしてみてはいかがでしょうか。

なお、この書籍は図書館で借りたのですが、何度も借り直して読みました。この記事を書くために改めて借りてきたのですが、改めて・・耳が痛い。。

まとめ

この記事では、「受験のサポートに関しては、自分は決していい親じゃない」と悩んでいる保護者の方に向けて、同じような親であった私の考え方を成長させてくれた本を、ご紹介しました。

これらの本は、一回読んだら効果があるというものでは無いかもしれません。私も何度も読み返したり、理解したけど実践できなかったりで、情けない話ですが身に着けるまでには時間がかかりました。

ですが最後、私も中学受検というものを考える視野が広くなって、おどろくほどに些細なものに感じられるようになったのです。

単に「合格すること」への執着は、激減しました。それよりもこの取り組みを通じて、子どもが得られることの方が重要になったのです。

考えの変化に伴って私の態度は変わり、子どもとのバトルも確実に減りました。最後の2カ月は親子でチームとして同じ方向を向いて頑張れたような、良い受験がようやくできたと感じているのです。

考え方を教えてくれたきっかけのひとつは、確実にこれらの本でした。

中学受験へのチャレンジが家族にとって良いものになるように、お役に立てば幸いです。

なお、親塾で教えることの負担が大きすぎて、精神的なフォローができなかったという点も感じています。

ここ1~2年で、塾なしのメリットを活かしながら、安価に親塾の負担を減らすサービスが増えているので、そちらを紹介した記事も併せてご一読ください。

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