【書籍レビュー】「公立中高一貫校合格バイブル (受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか)をオススメします」の紹介!

  • 公立中高一貫校という学校があるのは知っているけど、試験があるのかもわからない
  • 受検があるのは知っているけど、どのような準備をさせればいいの?
  • 親がやらなきゃいけないこと、全部知りたい

この記事ではこのような疑問をお持ちの保護者の方に向けて、公立中高一貫校受検 合格アドバイザーである、ケイティ先生の書籍「公立中高一貫校合格バイブル (受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか)をオススメします」という書籍をご紹介します。

公立中高一貫校受検は、公立並の学費で中高一貫の高いレベルの教育を受けられるということで、とても人気がある学校です。ただ私立の受験とは違って、公立中高一貫校受検の情報はあまり多くありません。私立のように勉強方法がカッチリと確立されているわけではないので、塾でも公立中高一貫校対策を大々的に謳っているところは少なかったりします。

我が家も2022年に息子が受検をしました。が、受検勉強のための情報収集には本当に苦労しました。「正解」が解らないまま、どんどんと近づいてくる本番の日。子供にとっては人生でたった一度だけのチャンス。その機会を無駄にしないように、いま取り組んでいることは正しいのか、常に不安でした。

そのような方に向けて、ぜひおすすめしたいのがケイティ先生のこちらの本です。

ケイティ先生は、公立中高一貫校受受検を専門とする塾講師を経て、現在は公立中高一貫校受検専門のサロンの代表をされています。そのケイティ先生が書かれたこちらの本は、公立中高一貫校受検について、何をどうすればよいのか、全体の把握と共に具体的な方法までこの一冊で把握できる、地図であり羅針盤であり、まさにバイブルと言える本でした。

この書籍をおすすめしたいのは、次のような方です。

  • 公立中高一貫校受検について興味はあるけど、まだよく分かっていない保護者
  • 勉強方法や、情報収集の方法を詳しく具体的に知りたい保護者
  • 公立中高一貫校受検の最中にあって、アドバイスを求めたい保護者
  • 親子の精神状態を安定させて勉強する方法を知りたい保護者
タリジリ

ちなみに、「ケイ、ティーチャー」と教え子が読んでいた略称だそうで、カタカナですが日本人の先生です!

受検勉強の時期にこの本が出版されていたらよかったのに(笑)、と思えたほどの本でした。

この記事では、公立中高一貫校受検に興味がある保護者に向けて、この書籍についてご紹介します。

目次

どの時期に何をすればよいのか、受検までの全体像を提示

この本は全部で6章で構成されています。受検本番から500日前からの期間を6つに分けて、それぞれの時期に何をすればよいのかを教えてくれます。

具体的には、
第一章は「500~365日前にやっておきたいこと」
第二章は「365~200日前にやっておきたいこと」
から、最後の第六章「10日前~本番直前」
まで、タイムスケジュールについて大まかな流れを知ることができます。

この構成のおかげで、受検についてまだほとんど知らないパパさんママさんでも、受検全体のロードマップを把握することができるのです。

例えば第1章は、5年生の時期についての章ですが、このような項目があります。

  • 学校説明会の情報を確認する
  • 志望校の本番の様子を見る
  • 情報収集には塾の入試報告会がオススメ
  • 保護者が志望校の過去問を解く

5年生のうちに準備させておきたいことが詳しくまとまっているので、漏れが無いように準備ができるのです。

もちろん、受検開始の時期はご家庭によって違うと思いますが、どういった流れになるのかの全体図と期間が解るようになります。

ここでしか読めない情報が満載

前の項で書いた「どの時期に何をすればよいのか」について、具体的で詳細な方法、さらにその取り組みの狙いも丁寧に書かれています。

これらの情報が、さすがのクオリティ。ネットには落ちていない、文字通り「有料級」の情報が満載です。

例えば、銀本の取り組みについて。6年生になると、銀本という全国の公立中高一貫校の過去問を集めた問題集を使って学習することになるのですが、この銀本の使い方を具体的に教えてくれます。

「どのように解くか」というのはもちろん、「初期のうちには(問題を解くのを)避けるべき学校」などもまとまっています。銀本の取り組み始めには難易度の高い問題を避けましょうという意図なのですが、全国の公立中高一貫校の問題に精通しているケイティ先生チームならではの情報だと思いました。

このように、受検全般について、他では知りえない有益な情報を具体的に学べるのもこの本の良い点です。

それでなくても情報を集めるのが大変な、公立中高一貫校受検。

  • 何をすればよいのか
  • どんな準備が必要か
  • どう勉強すれば身につくか
  • なぜこれが本番で活きるのか

この一冊に受検全般の質の高い情報がまとまっているのは、多くの受検生の保護者にとってとても有益です。

保護者へ向けたメッセージ

私がこの本を読んで一番感じたことは、何よりも保護者に向けた優しい視線でした。

この本の「はじめに」の項には、「合格のカギは保護者にあり」という項があります。そこには、公立中高一貫校受検は塾に任せやすい私立受験とは異なり、親の関わりが特殊でとても大切だと説いています。

具体的には、次のようなことができる「最高のコーチ」であることが求められるとのこと。

  • スケジュール管理
  • 学習管理
  • 添削
  • 体調・メンタルのフォロー

そして本の中では、親が関わるべきこととともにその「難しさ」も教えてくれています。

タリジリ

親の関わりの難しさ、私もまさに経験しました。。

11歳12歳の反抗期の子供に勉強をさせるというのは、本当に大変です。詳しくはこちらの記事に書いていますが、私の経験上も、中学受験で一番大変なのは親子関係とメンタルの保持だと思います。

タリジリ

正直、「早く終わってくれ」とすら思っていました。。

ケイティ先生は、そんな厳しい日々の我々保護者に対して、親子関係を悪化させない具体的な方法とともに、難しい年代のお子様との向きあうにあたっての考え方や受け取り方も教えてくれます。

ケイティ先生は、そのご経験の中で沢山の親子を見てこられたそうです。そして、その関係がこじれて最悪の状況に陥ることを何度もご覧になったのでしょう。

まだ幼い子供にとって、公立中高一貫校の勉強は大変です。あの分厚い銀本を解かされたり、毎日作文を書くうえにダメ出しされたり。それでも前向きに取り組んでもらえるような、親と子が同じ方向を向けるような「伝え方」や「言い回し」も、この本では教えてくれます。

この点が、一般的な受験対策の本とは異なっている点だと感じました。

親子関係やメンタルをとても重視してくれていること、そしてその根底には、頑張っている保護者への優しい視点があるように感じられたのです。この本には、このような最も難しい「親と子の精神状態」についても理解した上で、取り組みの際のコツを教えてくれています。

初めて公立中高一貫校受検に取り組むご家庭では、おそらくまだメンタルの難しさはご存知ない方も多いと思います。特にお子様が第一子の場合、今時の子供が反抗期にどのような状態になるか、まだ見えていないかもしれません。

受検当時にこの本が出版されていたら、私も何度も救いを求めて読み返したかもしれません。

まとめ

公立中高一貫校受検を考えている保護者の方には、ぜひオススメしたい書籍でした。というか、もう買って早いうちに読んでください(笑)

  • 全体のロードマップがわかること
  • 具体的な勉強方法や質の良い情報を教われること
  • メンタル面も踏まえたアドバイスをもらえること

これらは、情報が少ない上に難しい公立中高一貫校受検にとって、この本は「不可欠」と言えるほど有益であると思います。

さらに、この本はそのような受検テクニックだけの本ではありません。親子のメンタル状態を大切に考えてくれている本でもありました。親子が同じ目標に向けて頑張れるのは、中学受検が最後かもしれません。その受検の日々を良いものにするために。合否に関わらず振り返った時に「あの時頑張ってよかったね」と言えるように、この本はとても参考になると思います。

公立中高一貫校受検は、本当に難しいです。
※具体的な難しさについては、我が家の例を別記事に詳しくまとめておりますので、ぜひご確認ください。

受検を考える最初の一冊として、そして受検当日まで、この本はきっと支えとなってくれることでしょう。

おすすめです!

タリジリ

というか、この本があればこのブログ不要かも・・(笑)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

質問などあればお気楽に!

コメントする

CAPTCHA


目次