【公立中高一貫校受検】経験者が語る、塾無し(親塾)のメリット・デメリット。いちばん大変だったこととは?

2022年の中学受検で、長男は都立中高一貫校に合格しました。

私と妻は、彼の受検を親塾でサポート。通塾は一切なしで、いわゆる「コスパ良く」合格に至ることができました。

公立中高一貫校には通塾無しで合格した人も多いようなので、もしかしたら、「じゃあ塾に通わせなくていいじゃない!」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

ただし・・ここで私の本音を聞いてください。

タリジリ

もちろん、良い点は沢山ありました!
でも本当に大変で・・。最大の苦労は、想像していなかったものでした。経済的な余裕があれば、塾に通わせたいです。。

この記事では、親塾のメリットとデメリット、そして最大の難しかったポイントを、経験者としての目線からご紹介させていただきます。

そして最後に、「親塾に向くご家庭、塾を利用するのをおススメしたいご家庭」についても、私の考えを述べさせていただきます。

最初にざっくりとした結論をお伝えするならば、次の一言です。

「合格」を絶対の目的にするのであれば、通塾がオススメ!

なおこの記事は、親塾で私立校受験をお考えの保護者の方にとっても、参考になる部分もあると思います!

では、親塾のメリットからお伝えしましょう。

目次

親塾のメリット4選

親塾 リビング学習

親塾のメリットは、たくさんありました!

代表的なものを挙げると、次の通りです。

  1. 塾代がかからない
  2. 子供の特長や性格に合わせた勉強ができる
  3. 時間的な余裕がある
  4. 勉強を習慣化させやすい

順にご説明します。

親塾のメリット1:塾代がかからない

皆さまが期待される、親塾の最大のメリットはこの「塾代」に関してではないでしょうか。

私たちは経済的な理由から塾に通わせてあげることができなかったわけですが、実際かかったお金は、塾に通うのに比べるとかなり少なく済んだと感じています。

例えば、6年生の時ですら、お金がかかったのは次の3つ程度でした。

  • テキスト代(算数・銀本・計算問題集など)
  • 模試代(6回)
  • ネット上のサロンに参加(月額)

ネット上のサロンは公立中高一貫校受検の情報を教えてくれたり、質問ができるような小規模なものです。

小規模なサロンなのでここで紹介するのは避けますが、ネットで調べてみるとすぐにたどり着けると思います。

これでも月々4,000円弱。

テキストも一度買ってしまえば1年間使えますし、ほとんどお金はかからなかった印象です。

受験にお金はあまりかけられない、という場合はとても有効であると思います。

タリジリ

ただ、もちろん親の時間を使っている、という意味で「コスト」はかかっていますよ!

それでも、工夫によって親の負担もかなり減らせる場合もあります。

こちらでは、予習シリーズを教える際の負担の減らし方について紹介しています。

親塾のメリット2:自分の子の特長や性格に合わせられる

親だからこそお子さまの特長や性格は、よくご存知だと思います。

多人数の生徒を対象とする塾と比較すると、子の個性に合わせて勉強させてあげられるのも、親塾の良さだと思います。

例えば、中学受検に合格した長男と、その3学年下の長女。性格が全く違うので、勉強のさせ方を変えています。

具体的には、長男は算数が好きで算数的な思考をするのを楽しめたので、予習シリーズという私立型受験勉強をどんどんと進めました。

一方、妹は算数が苦手。なので同じく先取り学習はしていますが、ゆっくり焦らずに復習を大切に、と教えています。

また、長男は非常に寝つきがよくて朝も強いタイプ。朝に、あるていど重い勉強をすることもありました。

一方で妹は寝つきが非常に悪くて、朝弱いタイプ。朝は勉強習慣を付けるための、軽い計算程度しかしていません。

タリジリ

長男にやらせた方法で結果が出たとはいえ、そのまま長女に押し付けたら、すぐに勉強が嫌いになると思います。

柔軟に、子供の個性に合わせた勉強ができるのは、親塾の良いところでした。

親塾のメリット3:時間的な余裕がある

親塾はやることを本人と親で決められます。そのため、必要以上のことをさせなくて良くて、時間的に余裕が持てるということも良かったです。

例えば塾の宿題が忙しすぎて、夜寝る時間が遅くなるということはよく聞きます。

ですが、全員に出している宿題って、自分の子が志望校に合格するという目標には、必ずしも必要でないものも含まれているはず。

我が子に最適化された量や内容の学習だけをやらせてあげられるため、通塾した場合よりも時間に余裕はあったと思います。

タリジリ

塾に通う往復の時間も不要になりますからね。

毎日晩御飯を一緒に食べることができましたし、彼は勉強と共にゲームもやりながらも必ず21時に寝ていました(これは覚えることが少ない公立中高一貫校受検だから、という面もありますが)。

時間的な余裕を作りやすい、というのも親塾のメリットです。

親塾のメリット4:習慣化しやすい

塾がある日とそうでない日、遅くまで残る日とそうでない日など、平日でも日によって違いが出ることがあるかと思います。

通塾していなければそのようなことが無いので、やることを習慣化しやすいと感じていました。

例えば夜は21時に寝る。だから朝は6:30から1時間勉強時間を持てるなど、毎日同じことを同じ時間に繰り返せるのです。

もちろん習い事もありますが、それも1時間程度。十分に調整ができます。

習慣化することで毎日の精神的な負担を減らしてくれるし、いつの間にか高く積み重なるもの。

毎日同じことができるということも、親塾の良い点でした。

親塾のデメリット

親塾 リビング学習

もちろん、親塾のデメリットも多々あります。

受検への情報が足りない。受検情報を親が調べる必要がある

中学受検に関しては、「情報」がとても重要だと感じています。

  • 志望校の候補を選ぶ
  • 本番から逆算した戦略の立て方
  • 効果的な勉強方法
  • 試験日程の組み方

こういった点において、塾の伝えてくれる情報は本当に素晴らしいものがあります。

長年に渡る受検データが蓄積されているうえ、それを活用して教えてきた塾講師の方々のノウハウも、目に見えない財産。
子供の受検に関しても、適した時期に適した情報が提供されるはずです。

この規模の情報を、個人のパパさんママさんが得るのはほぼ不可能でしょう。

素人の保護者にとっては、土地勘のない場所で地図も持たずに、限られた時間で目的地を探さなければいけないような、そんな情報収集の難しさがあるのです。

このような情報の格差という点で、親塾はかなり不利です。

特に初めてのお子さまの場合、積極的に情報取集をしていないと、「あれ、これってもう終わらせておかなきゃいけなかったんじゃない?」なんて、気付かないうちに手遅れになってしまっていることもあります。

このブログもそういった情報提供にお役に立てると良いのですが、親が積極的に情報収集をする姿勢が必要です。

タリジリ

ただ公立中高一貫校の場合併願ができないので、情報収集を一校に絞れます。
これは恵まれている点もありました。

後日追記

なお、公立中高一貫校受検の情報については、2022年春に決定版ともいえる書籍が発売されました。

公立中高一貫校合格バイブル (受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか)」という本です。

これは公立中高一貫校受検を専門に教えているケイティ先生が書かれた本で、副題である「受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか)」の通り、いつ何をすればよいのかを前もって教えてくれます。

情報収集が大変だったり自信が無い場合は、こちらの本はぜひ早めに読んでみてください。

公立中高一貫校受検について本当に勉強になる本なので、私も読んで記事にまとめました。ご興味があれば、併せてこちらもご一読ください。

受検までの計画を、親が立てる必要がある

情報収集だけではなく、具体的な学習計画も親が立てる必要があります。

そのためには、受検から逆算して勉強計画を立てながら進捗状況によって適宜修正する、なんてことを私たち親がしなければいけないのです。

例えば、受検勉強を始める時期を決めたり、5年生になる時までに身に着けておかなければいけないこと。6年生の一年間の時間の使いかた、苦手科目の対応など、大きな方針と細かい修正のマネジメントを、親がやらなければいけないのです。

また、志望校の傾向を把握して対策を検討するのも親の仕事になります。我が家では、私と妻で古い過去問題を入手したり、早いうちから作文対策を行っていました。

ちなみに、我が家が意識している「何年生までに何ができればいいか」の目安について、別にまとめています。よろしければ参考にしてください。

勉強を、親が教える必要がある

そして、いちばん心配されているのがこれかもしれません。

タリジリ

「親が勉強を教える」問題です

我が家では4年生から勉強を始めて、算数の先取りだけやっていましたのですが、それでも大変でした。。

4年生の予習シリーズから既に特殊算が出てきて、親も準備しないと教えられません。私は5年生の途中から、テキストの回答を見ても理解できなくなり、算数は教えられなくなりました(妻が理系だったので助かりました)。

さらに公立中高一貫校の場合、適性検査になります。

これは国語・算数・理科・社会などの教科に分かれた問題とは違って、明確な正解のない記述問題。

答えの導きだし方や回答文の作り方なども教える必要があります。

正解がひとつではない記述問題を、どのように教えるのか。苦労される方も多いと思います。

タリジリ

さらに!一番苦労されるのは作文かもしれません。

公立中高一貫校では、作文・・というか小論文なのですが、多くの学校で出題されます。

作文を教えるためには、まず親が正しい作文の書き方を知って、それを教えなければいけないのです。

パパさんママさんが中学受検(受験)の経験があったとしても、時代と共に出題も変わっているし、まして公立中高一貫校の適性検査は特殊です。

「何を教えるのか」を把握して、さらに「どう教えるか」についても親がやるのは大変です。

なお、適性検査や公立中高一貫校の難しさについては、こちらの記事にわかりやすくまとめています。ご興味があれば併せてご一読ください。

また、親塾で教えることの負担が大きすぎて、精神的なフォローができなかったという点も感じています。

ここ1~2年で、塾なしのメリットを活かしながら、安価に親塾の負担を減らすサービスが増えているので、そちらを紹介した記事も併せてご一読ください。

「勉強の難しさ」とは別に、毎日毎日塾の代わりに親が勉強を教えるのですから、親の時間が取られてしまうという負担も非常に大きいです。

塾に通わせるとお金はかかりますが、その分の時間を親は有効に使えます。

どちらを重視するのか、ご家庭ごとに考える必要がありますね。

親塾でいちばん大変だったこと

親塾 リビング学習

ここまで述べてきたデメリットは、確かに大変です。でも、情報を集めたり勉強したりと、頑張ればなんとかなるもの。

我が家が感じた親塾ので一番大変だったこと。それは・・

「子供とのメンタル面での対立」

です。

対立なんて大げさな(笑)

と思われたかもしれません。

タリジリ

でも、本当なんです。。

これによって長男が6年生の半分以上は、家の中は酷い空気の中で過ごすことなったのです。

いや、長男は勉強を頑張っていました。ずっと。

でも、もともと「周りの友達は遊んでいるのに、僕だけは帰って勉強」という不満もあったと思います。

そのうえ、彼もいよいよ自我の発達と共に反抗期となり、さらに受検本番が近づいてくるにつれて勉強時間が長くなって問題も難しくなってきたところ、あからさまに「勉強なんかしたくない」という態度を出すようになってきたのです。

集中できている時は良いのですが、ちょっとでも間違えたり不満を感じたりすると、返事をしなくなったり椅子に変な形で腰かけたり。

彼もフラストレーションを溜めていたのも分かります。

しかし、その反抗的な態度にこちらもイライラ・・。そして火がついて喧嘩、「もう受検辞めた」と始まってしまうのでした。

それがピークになったのが、本番直前の11月と12月
模試を4つ立て続けに受けた時にいずれも最悪の数字、E判定が出たり合格可能性も最低(30%)が出たのです。

このときは本当に自信を失ったようです。

反抗的な態度にプラスして、ちょっとしたツマズキにも「どうせもう僕なんか受からないんだから」モードに逃げ込むようになりました。

勉強している最中に勝手に席を立って、布団にもぐりこんでグズグズ・・。

その態度に、さらにこちらもイライラが募って爆発。どこまでも改善されない、悪い空気が家族を押しつぶすかのようでした。

親塾の場合、家族だけで閉じた場所で向き合っているため、際限なく煮詰まってしまうのです。

塾に通っていれば外の空気に触れられていたので、ここまでひどいことにはならなかったのではないでしょうか。

ちなみにその自信を失ってしばらく勉強から遠ざかった後の、残り1カ月ぐらいは反抗的な態度がフッと消えて、親子でチームのような雰囲気を取り戻し、最後まで駆け抜けることができたのですが。

タリジリ

ただこんな雰囲気には、もう二度としたくない・・

我が家だけのケースかもしれませんが、親塾の最大の大変さは子供とのメンタル面の対立でした。

もし、保護者の方で子供を責めすぎてしまう、イライラしすぎていると感じられている方は、同じように感じていた私が参考にした書籍を紹介しています。

中学受験や目指したい親子像について新しい考え方を知ることで、親としての必死さが和らぎました。自分を変えたいとお考えの方は、ぜひ参考になさってください。

親塾か、通塾か。経験者の意見は・・

最後に、親塾か通塾か、どちらがオススメなのかの私なりの意見を述べさせていただきます。

絶対に合格を勝ち取るという目的であれば、通塾がオススメ

というのが、私の考えです。

理由はここまで述べてきた通り。

結果を出すためには塾のメリットはとても大きく、親塾のリスクは高いためです。外の空気は、家族の煮詰まりも薄めてくれることでしょう。

勉強は塾に任せて、親はスケジュールなどの管理と共に、心と体のフォローに専念する。これが最も理想的なやり方なのではないか、と考えています。

一方で、合格まではできないかもしれないけど、学力を向上させたいとか、一緒に勉強したいということであれば親塾はとてもオススメです。

公立中高一貫校の受検は一発勝負なので、どれだけ頑張っても学力が上がっても、合格はできないかもしれません。

ですが仮に合格という結果にはならなくても、親塾による柔軟な勉強は、間違いなくお子さまの学力を伸ばしてくれると思います。

万が一残念であっても、親塾であればそれほどお金もかけなかったわけですし、地元の中学に行ってからも学年トップクラスでいられるかもしれません。

タリジリ

終盤の半年ぐらいは本当に大変でしたが、それでも振り返ると、目標に向けて親子一緒に頑張ってこれた素敵な時間でした。

お子さまと共に、無理せずに学力を付けてあげたり、考え方の成長を促すには、親塾による公立中高一貫校受検はオススメですよ!

まずはケイティ先生の書籍を読んで、親塾でもやっていけるのかを検討してみるのはいかがでしょうか。

親のかかわり方について丁寧に教えてくれているので、ぜひ参考にしてみてください。

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