【塾なし】公立中高一貫校の合格に向けた、小学4年生時の取り組み【親塾】

「中学受験は4年生から始まる」という言葉を、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、

タリジリ

公立中高一貫校に受検するためには、4年生の時に何をすればいいの?

について、

塾無し・親塾で息子を公立中高一貫校受検に合格させることができた我が家の、小学4年生時点での取り組みをご紹介しています。

我が家では、4年生の時から勉強を開始して、大きな成果が出ました。

どんな成果かといいますと、

  • 3年生時=クラスの底辺から、あゆみがほぼすべて「大変よい」となった
  • 中学受検で合格するための、勉強習慣が身についた
  • 親も情報取集を行い、受検全体の方向性が見えた
  • この時期の学力向上が、受検の合格に繋がってくれた

というものです。

ちなみに我が家は、私も妻も中学受験は未経験。右も左もわからない状態からのスタートでした。

しかも息子は3年生までは勉強ができず、学校では「クラスの3バカ」の一人とまで言われていたとか・・。

タリジリ

おバカで明るて楽しくて。それはそれでいいんですけどね(汗)。

ただ、4年生の時にこの取り組みをしてからというもの、一気に成績が向上しました。

私たち親も受検を知ることで、必要なことを効率的に勉強できるようになったり、最終的には合格できた「下地」ができた時期でした。いま4年生の娘にも同じようなことを試していて、彼女も学校での勉強に苦労はしていないようです。

我が家では実績のある有効な取組みだと思うので、参考になるところがあれば嬉しいです!

目次

結論=4年生が終わるころに目指したい姿

まずは結論として、4年生が終わるころ=5年生直前までに目指したい姿についてお伝えします。

この姿を目指して、長男は4年生の時期を頑張っていた感じでした。

ここに挙げるのは「完璧な理想像」なので、ここまでは至らなくてももちろんOK!。ですが、息子は3年生の時に勉強はできなかったものの、4年生の頑張りでこれにかなり近いところまで来ました。

凄く大変に思えるかもしれませんが、息子の例もあります。決して無理な目標ではないですよ!

  • 親は、公立中高一貫校受検の情報を集めておく
  • 受検に対して本人がある程度前向きになっている
  • 4年生までに習った授業は、身に付いている
  • 3学期のあゆみはすべて「大変よい」
  • 算数だけは私立型で先取りする

ひとつひとつ、お伝えしますね。

保護者による、公立中高一貫校受検についての情報収集

我が家もそうでしたが、パパママさん自身に中学受検(受験)の経験がない場合、そもそもどんな準備をすれば良いのかもわかりませんよね。仮にご経験があったとしても、数年でガラリと傾向が変わる中高受験業界では、パパママさんの経験も現代とはそぐわないかもしれません。

まずは今時の中学受験がどのようなものか、保護者の方が情報を集めてみましょう。

このブログでも公立中高一貫校受検について、親塾目線でご紹介しています。よろしければご参考にしてください。

中学受検(受験)がどんなものかを知るのに、おすすめのマンガ書籍があります。こちらも是非参考になさってください。

そしてここで朗報です!

2022年4月に、公立中高一貫校受検がどのようなものなのかゼロから知りたい保護者にとって、とても良い本が発売されたのです。

公立中高一貫校合格バイブル (受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか)」という本です。

これは公立中高一貫校受検を専門に教えているケイティ先生が書かれた本で、副題である「受検500日前から本番まで「いつ」「何を」するべきか)」の通り、いつ何をすればよいのかを前もって教えてくれます。

情報収集が大変だったり自信が無い場合は、こちらの本はぜひ早めに読んでみてください。子供がまだ4年生の段階でこの本を読めたら、余裕を持って準備ができるはずです。

記事にまとめたので、詳しく知りたい方は併せてご一読くださいませ。

息子が勉強を始めた数年前よりも、今の方がずっと情報が増えていて集めやすくなりました。この本が発売されていたら、もっと楽になっただろうな~と思います。

受検に対して本人がある程度前向きになっている

お子さまと中学受検について話をしましょう。そして、お子さま自身が受検を望んでいるのかどうか、聞いてみます。

親だけが意気込んで情報収集をして無理に押し付けても、本人にやる気が無ければお互いにとって全くの徒労に終わってしまいます。最悪、お子さまが勉強を嫌いになってしまうこともあるかも

4年生にもなれば、ゆっくり話せば受検について理解できると思います。ですので、「いつ受検から撤退してもいいから」という程度の心持ちで、お子さまと受検について話して様子を見るのはいかがでしょうか。

お子さまも受検に前向きな場合

話をしてみて、お子さまに拒否反応が無い場合は、受験の準備を進めていきましょう。

我が家は既に志望校を決めていたので、その学校の良さをことあるごとに会話に入れていて、興味を持たせる作戦を行っていました。また地元の中学校にはサッカー部が無いので、「サッカー部に入るために、受検するのもいいよね」なんてことも言ってました(笑)。でも実際にその志望校はサッカーグラウンドが広くて、いちど見に行ったときに息子も気に入ってくれたのがきっかけだったんですね。

本人が前向きになれているならば、「受検勉強」としてお子さまと共に取り組みだして良いと思います。

お子さまが受検に前向きでない場合

お子さまが受検に前向きでない場合、無理にやらせない方が良いと思います。

その場合、受検はしなくても良いので、「学校の勉強は頑張らせてあげる」のはいかがでしょうか。

学校の授業と復習を中心に、習ったことをしっかりと身に着けようという取り組みです。

偏差値の高い私立受験とは違って、公立中高一貫校受検の場合は、まず学校の授業をしっかり受けて、習ったことを身に着けるだけで準備になるんです。いつかお子さまの考えが変わったり、友達の影響で急に「やっぱり受検したい」となった時にも、そこからの勉強でも間に合います。

受検だけを目的とせずに、学ぶこと、知ることを楽しめるように、知的好奇心を育められたら最高です!

なお、学校の授業を大事にするだけで、どれだけメリットがあるのかということをこちらの記事にまとめておりますので、ご興味があればご一読ください。

4年生までに習った授業は、身に付いている

4年生が終わるまでに、小学校でこの時期までに習ったことを、しっかり身に着けている状態を目指しましょう。

私立中学の入試問題とは違い、公立中高一貫校の適性検査で問われる知識は、小学校の教科書の範囲に収まります。 ですので、学校で習うことをしっかり覚えることがとても大事です。

そのために必要になるのが、次の二つです。

  • これまでに習ったところで、覚えられていないところを復習する
  • これからの授業に集中する

これまでに習ったところで、覚えられていないところを復習する

3年生までに習ったことのなかに、理解ができていないところや自信のないところがあれば、4年生のうちに埋めておきましょう。

5年生以降に受検勉強が本格化するときに、その土台となる部分の理解ができているようにするため。さらに、勉強に自信を持ったり、苦手意識を残さないという効果もあります。

曖昧な部分が残っていることって、本人でもわかっていますよね。その部分を理解できるようになれば、自信が持てるはずです。

特に優先したいのが、算数と漢字です。

学んだことを積み上げていく算数は、もし苦手なところがあったら大変です。その知識を前提に、さらに難しい単元を習うことになるからです。

例えば割り算が苦手なのに分数はできないし、割合などの頻出問題も解けなくなるのです。たとえ1年生や2年生の単元でも、苦手なところがあれば戻って積み上げ直しましょう。頭は成長しているので、学校で習った当時よりもはるかに理解は早いはずですよ!

また、漢字もあいまいなものを残さないように覚えたいところです。公立中高一貫校受検では記述問題が中心であったり、作文もあるためです。誤記や漢字にするべき文字がひらがなだと、減点の対象になりかねません。

これからの授業に集中する

既に習ったことと共に、いま学校で習っていることも大切です。

タリジリ

なので、子どもには授業を大切にするように伝えましょう!

学校でしっかりと授業を聞いてくること、そして授業で聞いたことを覚えているうちに復習して覚える習慣をつけてしまうのが、一番効率的で効果的です。

例えば、せっかく学校で漢字を習っても、放っておいたら忘れてしまいますよね。そこで学校からの帰宅直後に、習ってきた漢字の宿題をするとか、翌朝復習する時間を決めちゃうのはどうでしょうか。5分程度であっても復習することで、記憶に定着しやすくなります。

なにより毎日「この時間は勉強する」という習慣が付きますよ。

学校の授業を重視することは、特に塾無しで学力を上げるには、とっても効果が高い方法です!具体的なやり方やメリットについて、別記事に詳しくまとめました。ぜひ併せて読んでみてください。

カラーテストで100点を取る

小学校で習ったことを理解しているかどうかの指標として、オススメの目標があります。

それは、「カラーテストで毎回100点を取る」という目標です。

カラーテストとは、小学校で行われるカラー(色が付いた)用紙のテストで、授業で習ったことの確認として使われるもの。平均が85点になるテストと言われていて、授業を理解できていれば100点が取れるものです。

このテストで100点を取れているということは、授業を理解しているうえに、ケアレスミス(計算ミスや答えの写し間違いなど)も避けられている、という目安になります。

子供自身が「100点を取ろう」という目標が立てられると、それに向けて授業も集中できるようになるはずです。

カラーテストについては、こちらの記事に詳しくまとめました。ご興味があれば、併せてご一読ください。

あゆみはすべて「大変よい」を目指す

3学期のあゆみで、全ての〇が「大変よい」になることを目指します。

なぜなら5年生のあゆみの成績から、報告書の対象になるからです。

報告書ってなに?

公立中高一貫校を受検することがないと、「報告書」なんて言葉は聞きませんよね💦

報告書とは、6年生の終りに小学校の先生に書いていただいて、受検申し込みの際に一緒に提出する書類です。

報告書には、あゆみの成績が記載されます。具体的には、5年生と6年生のあゆみの成績を得点化たものを報告書として提出、受検の際の得点になります。
報告書の得点の比率はなんと2〜3割!適性検査(試験)1000点満点のうち、200点から300点が報告書の点数、つまり5、6年時のあゆみの成績で決まってしまうわけです。

あゆみの成績 = 報告書の点数 = 適性検査の点数(2~3割を占める!)

内申点みたいなものですね。合格する生徒はほとんどが”大変よい”であるとも言われているので、差を付けられないためにはお子さまのあゆみの成績も上げることが必要。
なので、4年生時点から、あゆみで「大変よい」を多くとるために練習しておくことをオススメします。

“大変よい”ってどうやって取るの?

息子の学校の先生は、次の3つで成績を決めると教えてくれました。

  • カラーテストの点数
  • 授業態度(発言の回数も)
  • 提出物

ですのでこれらを大切にしようと息子と共有して、4年生のうちからすべての項目での”大変よい”を目指したのです(具体的な方法は、この記事にある「4年生までに習った授業は、身に付いている」をご参照ください)。

なんせ3年生まではクラスの3バカの一人であった長男。すぐには成果は出ませんでしたが、2学期から一気に成績が向上して、5年と6年での成績はほぼ全てが”大変よい”になりました。

これは確実に、合格へのプラスになったと感じています。

タリジリ

息子、頑張った!

なお、報告書対策についてはこちらの記事に詳しくまとめていますので、ご興味がありましたら併せてご覧ください。

算数だけは私立型学習もしておく

ここまで述べてきた通り、4年生の取組みでは基本的には学校での授業と復習を重視します。報告書対策としても学校の授業が大事なので、まずは学校で習うことをしっかりと身に着けられるように復習させてあげましょう。

そのうえで、もし可能であれば算数だけは私立型学習をしておけると良いです。

タリジリ

我が家も、算数だけは私立型勉強で先取りをしました。

公立中高一貫校は、小学校の範囲しか出題されません。

ですが問題によっては、適性検査であっても中身は受験算数で、私立型受験算数の知識が無いと実質解けない問題を出す学校もあるのです。「実質解けない問題」とは、「私立型受験勉強で習う”××算”を知っていないと時間がかかりすぎてしまって、全問解けなくなる」ような問題のこと。実際息子の志望校の過去問でも、図形問題や速さと比は頻出問題でした。

やはり公立中高一貫校であっても算数の力は重視されるんですね。

私立型勉強の方法は、四谷大塚さんの予習シリーズ(算数 4年上・下)を購入し、親が教えるという方法です。
予習シリーズを使う理由は、テキスト自体にわかりやすい解説が付いていて親も理解しやすいことと、有名な教材のため仮に親も解き方がわからない問題があっても、ネットやYoutubeで解説を探しやすいからです。

親も大変ですが、これをやっておけばお子さまが算数の授業についていけなくなるということはなく、カラーテストも100点が当たり前になります。息子も先取りで算数ができるようになったことが、勉強が好きになってきたきっかけになったようです。中学受験のための塾も、多くは4年生になる直前(3年生の2月)から始まります。算数だけは同じタイミングで、やらせてあげるといいかと思います。

また、早くて正確な計算力も必要です。復習としての漢字と共に、計算も毎日やらせてあげるのが良いと思います。

親塾は難しい・・

ここまで良いことを書いてきましたが、4年生から私立型の勉強をさせる場合、親塾が難しいご家庭もあるはずです。

我が家も本当にそうでした・・。

特に6年生のときに、親塾が大変で精神的な余裕が無くなってしまい、子どもとのバトルが頻発してしまったのです。

本来は、子どもをサポートするはずの親が、子どもへのイライラに向けてしまうようになってしまいました。

ただ、これは回避方法もあります。

6年生になった時の親塾って、どう難しいのか。その回避方法はどのようなものか。まとめた記事を書きました。

このまま親塾で最後まで行けるのか?と不安な保護者の方は、ぜひ参考になさってください。

まとめ

親塾で公立中高一貫校受検を目指すお子さまのために、小学4年生の段階でやっておきたいことをお伝えしました。

もう一度まとめます。

  • 親は、公立中高一貫校受検の情報を集めておく
  • 受検に対して本人がある程度前向きになっている
  • 4年生までに習った授業は、身に付いている
  • あゆみはすべて「大変よい」
  • 算数だけは私立型で先取りする

ただ、4年生の時に頑張りすぎなくても全然大丈夫です。6年生時の成長が大切で、5年生までは「基礎学力が付いていればとても有利に進められる」という程度で、気楽にお勉強を楽しめると良いですよね。

3年生まではクラスの3バカだった息子も、4年生でこの取り組みを行って一気に勉強が得意になってくれました。得意になると好きになることもできます。

この段階で大切なのは、親も一緒に取り組むこと。そして「毎日これをやろう」と決めたことを一つでもできた時は、思いきり褒めて認めてあげることだと思います。勉強するって、頑張らないとできないんですよ。問題が上手く解けなくても、集中しきれてなくても、少なくとも机に向かって取り組んだのならば、頑張っていることは認めてあげましょう。

と、私も偉そうなことを言いながらなかなかうまくはいきませんが・・、親も少しずつでも大人になれるように、共に頑張りましょう!

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